キアヌもびっくり!『ジョン・ウィック:パラベラム』ほか外国映画&ドラマに出てくるヘンな日系&日本人図鑑
キアヌ・リーヴス主演の大ヒット・シリーズ第3弾『ジョン・ウィック:パラベラム』には、カタコトの日本語を操る謎の殺し屋ゼロが登場する。マーク・ダカスコス扮する、おそらく日本人らしき彼のキャラは劇中でもひときわ異彩を放ち、ともすれば主人公ジョン・ウィックの存在感も霞むほどだ。そんなゼロを筆頭に、外国映画やドラマに出てくる日系&日本人キャラは我々から見ると「?」が頭に浮かぶことがしばしば。ここでは、DVD&動画配信でーた編集部が選んだBESTヘンキャラ12組をご紹介。現実とはちょっとズレた“日本”のイメージにツッコミを入れつつ楽しもう!
すし屋の大将が実は殺し屋
ゼロ(マーク・ダカスコス)
from 『ジョン・ウィック:パラベラム』(19)
表向きはすし職人だが、正体は現役最強の殺し屋。国籍不明な彼のスシ・バー“平家”では、きゃりーぱみゅぱみゅの『にんじゃりばんばん』が鳴り響く。「オレハコロシノタツジン」とカタコトの日本語でジョンに話しかけるが、果たして通じるのか!?
『キル・ビル』は変なJAPANの宝庫
オーレン・イシイ(ルーシー・リュー)
from 『キル・ビル Vol.1』(03)
中国系アメリカ人の父親と日本人の母親をもつヤクザの女親分。子供の頃(子役)はきちんと日本語を話していたが、大人になったらどういうわけか日本語が不自由に。それでも親分にまで成り上がるのだから、その暴力とカリスマ性は本物!?
ゴーゴー夕張(栗山千明)
from 『キル・ビル Vol.1』(03)
ブレザーにミニスカ、ルーズソックスという、90年代後半の定番スタイルのどこにでもいそうな女子高生。その正体はしかし、細腕で鉄球をブンブン振り回す凶暴な殺し屋。やはりクエンティン・タランティーノ監督の発想力はぶっ飛んでいる。
服部半蔵(千葉真一)
from 『キル・ビル Vol.1』(03)
ゼロと同様、すし屋兼殺し屋。伝説の刀鍛冶でもあり、その名刀は選ばれた者だけに使用が許される。主人公と英語で会話するなど語学も堪能。そんな才人が、なぜ沖縄で、30年間もマズいすしを握り続けるのか、謎は深まるばかりだ。
プレデターとわたり合うヤクザ
ハンゾー(ルイ・オザワ)
from 『プレデターズ』(10)
狩猟異星人プレデターの狩り場の星に連れ去られた面々のひとりで、英語をしゃべれるインテリ・ヤクザ。米国人がヤクザに抱く恐ろしさからか、プレデターと日本刀一本で互角以上のバトルを繰り広げる、とんでもない実力に設定されている。
日本人=刀は今もなお
ケンジ(真田広之)
from 『ラッシュアワー3』(07)
ありえない遠距離の標的を一発で仕留めるスナイパー。しかしリー(ジャッキー・チェン)との決戦では、銃ではなく日本刀を使用する。中国マフィアに育てられた設定だが、日本人=日本刀のイメージは2000年代になっても変わらないようだ。
広東語のリョウちゃん参上
冴羽獠(ジャッキー・チェン)
from 『シティーハンター』(93)
日本の人気漫画の主人公で、大の女好きの凄腕スイーパー。普段は三枚目だが、決めるところはビシっと決める性格や高難度のアクションをしっかり再現するあたりは、さすがジャッキー。だが、言語までは難しかったか、広東語しか話さない。
どこの国か分からないファンタジーな侍
吉良上野介(浅野忠信)
from 『47RONIN』(13)
怪物がいてもさほど不思議に思わなくなるほどのオカシな日本描写で話題に。劇中の武士たちの着物がやたらとカラフルで、甲冑はなぜかフルフェイスの西洋テイスト。江戸時代なのにバイオリンの楽曲を聴く吉良は、実は開国派だった!?
日本舞踊とは何ぞや…
さゆり(チャン・ツィイー)
from 『SAYURI』(05)
第二次大戦前の日本を舞台にしているが、芸者のさゆりが披露する踊りは、ゆったりとしなやかな日本舞踊と思いきや、前衛舞踏のようなキレキレなダンス。踊る場所もお座敷ではなく、まるでファッション・ショーのランウェイだ!
遊園地をハリウッドと勘違い
ミタムラ(三船敏郎)
from 『1941』(79)
ハリウッドを攻撃しようとする第二次大戦時の潜水艦艦長を日本が誇る“世界のミフネ”が演じた。序盤はカッコ良く描かれていたが、ラストは遊園地をハリウッドと間違えて攻撃するていたらく。日本軍の情報収集能力があまりに低すぎる!
日本語が苦手なアンドウ君
ヒロ・ナカムラ(マシ・オカ)
アンドウ・マサハシ(ジェームズ・カーソン・リー)
from 『HEROES/ヒーローズ』シリーズ(06~'10)
共に東京で働くプログラマー。日本人を両親にもち、日本で生まれ育った設定にもかかわらず日本語は微妙。「ヤッター」が口癖のヒロもなかなか変だが、日本語自体は流暢なため、アンドウの日本語が完全にカタコトなのが目立ちまくり!
【殿堂入り!】メガネに出っ歯 典型的な日本人像
ユニヨシ(ミッキー・ルーニー)
from 『ティファニーで朝食を』(61)
映画の中で描かれる変な日本人の代名詞的存在。低身長で眼鏡に出っ歯という、1960年代の米国人の日本人に対する典型的イメージを具現化している。NY在住のカメラマンなのだが、着物を着て和風の調度品を揃えるなど、彼の日本愛は深い。
【DVD&動画配信でーた編集部】