『おおかみこどもの雨と雪』の声優に菅原文太、染谷将太、谷村美月、麻生久美子が決定

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『おおかみこどもの雨と雪』の声優に菅原文太、染谷将太、谷村美月、麻生久美子が決定

おおかみおとこの子供を産んだ少女と、その子育ての日々を描いたアニメ『おおかみこどもの雨と雪』(7月21日公開)の声優に菅原文太、染谷将太、谷村美月、麻生久美子が起用されたことがわかった。『千と千尋の神隠し』(01)、『ゲド戦記』(06)などのアニメーション映画で声の出演経験がある菅原は本作で、主人公に厳しい自然の中で農作業を手ほどきする村の長老的な男・韮崎の声を演じる。

本作におおかみおとこが登場することから、菅原は「オオカミを擬人化することは昔からよく使われてきたことだが、日本ではめっきりなくなってしまった。俺たちが子供の頃、オオカミは実際にはもういなくなっていたけれど、かつて日本が日本らしくあった時代の象徴というか、子供たちに夢を与えてくれるような存在であったと思う。しかし、それもすっかりなくなってしまった」と意識の違いを指摘。現在、俳優業の傍ら、山梨県で農業にも従事する菅原は「日本の農業は、戦後50年である意味、死んでしまったんだ。俺が子供の頃から知っている農業は、人間がその日、その日、食べるものを得るために、お金にほとんど縁もなく、ただ土を良くすることに励み、美味で身体にも良い力のある作物を作っていた。ところが戦後、アメリカナイズされたのか、いつのまにか機械や化学肥料・農薬を使うようになってしまった」と感慨深い様子で「農業というものはもっと単純で本当は楽しいものなんだ、風や水や空気に囲まれてこつこつ作っていくものなんだということを、おおかみこどもたちが今の若い日本人に気が付かせてくれると良いね。監督、そういう作品を作りな」とメッセージを送った。

アニメーション作品の声優に初挑戦する染谷は、おおかみこどもの雪の担任の先生の声を、谷村は村に住む母親で花と親しくなる土肥の奥さんの声を、麻生は村に住む母親で、花と親しくなる堀田の奥さんの声を演じる。本作は8月29日(水)よりフランスで公開されることも決まっている。【Movie Walker】

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