11時間超の特典ディスクに豪華ブックレット付き!『天気の子』コレクターズ・エディションを開けてみた
2019年夏に劇場公開され、興行収入、観客動員数共に堂々の年間総合No.1ヒットを記録した『天気の子』(19)。物語の舞台となった新宿近辺では聖地巡礼が盛んに行われるなど、多くのファンに愛された本作のBlu-ray&DVDがついに発売。合計5枚のディスクにブックレットが付く、特大ボリュームのコレクターズ・エディションを早速開封してみた!
ボックスの中身は大きく分けて、ディスクを収納したメインパッケージと、封入特典のブックレット、縮刷版台本、さらに作画監督である田村篤の描き下ろしイラストが描かれたクリアシールで構成されている。
ブックレットには、キャスト&スタッフインタビューはもちろん、2017年2月時点の企画原案を掲載。制作の走り出しに構想していた世界観や見どころに狙い、着手するにあたっての課題や問題点も記されていて、本編と照らし合わせてどこが変更されていったかがわかる、アニメ好きにはたまらない貴重な情報だ。さらには劇場パンフレットに掲載しきれなかった新海誠監督へのQ&Aの完全版で、公開時に疑問に思っていたことが明らかになり、作品をより深く知ることができる。
収納ケースは、コレクターズ・エディションのために描き下ろされた3面デジパック仕様に。3面のケースに描かれた帆高と陽菜のイラストはインパクト大!2枚の本編ディスク、3枚の特典ディスクにはそれぞれ、雲、雨空、夕日、朝焼け、花火という空を彩る本作の美しい情景がデザインされている。さらにそれぞれのディスクを取り外すと、そこには線画のキャラクターが描かれていて、そのサプライズ感と線画ならではの優しいタッチに思わず微笑まずにはいられないだろう。
気になる特典ディスクの中身だが、1枚目には、新海誠監督がキャストのセリフを入れたビデオコンテ(動画の絵コンテ)を収録。公開ギリギリまで映像の制作・編集を行っていた本作は映像完成前にキャストの音声を収録していたので、このビデオコンテを声優陣も観ていたことになる。下描きの絵で構成されているとはいえ、監督の細部にまで及ぶこだわりは衝撃的で、なおかつ監督自らが演技してセリフを吹き込んだ様子があまりにも自然でこのまま公開してもよいのでは…と思ってしまうほど。そのほか製作開始から本作完成までを追ったメイキングドキュメンタリーや、「グランドエスケープfeat.三浦透子」ミュージックビデオ、主演を務めた醍醐虎汰朗、森七菜と、音楽を手掛けたRADWIMPSによるビジュアルコメンタリーのほか、新海誠にフリーアナウンサー有働由美子が切り込む「反省会!」と称した対談映像なども収録。あらゆる角度から本作の魅力をひも解く内容となっている。
特典ディスクは合計11時間を超えるほどの充実ぶり。コレクターズ・エディションは初回生産限定なので、ぜひお早めにゲットしてほしい!
文/トライワークス
発売中
価格:12,000円+税
発売元:STORY/東宝
販売元:東宝