アラン・メンケン、リン=マニュエル・ミランダ、ジョン・ウィリアムズ…ディズニー映画を音楽で彩る名作曲家たち
後世に語り継がれるディズニー音楽のレジェンド、アラン・メンケン
ディズニー映画を代表する作曲家として、真っ先に名前が上がる人物といえば、アラン・メンケンになるに違いない。名作曲家たちのなかでも、いまのディズニーの礎を築いた別格的存在だ。作詞家ハワード・アッシュマンとコンビを組み、初めてディズニー映画の音楽を手掛けた『リトル・マーメイド』では、アカデミー賞作曲賞、劇中曲「Under the Sea」で歌曲賞を受賞したほか、ゴールデン・グローブ賞でも作曲賞、歌曲賞に輝く快挙を成し遂げた。
その『リトル・マーメイド』を超えた大ヒット作『美女と野獣』(91)では、ハイライトのダンスシーンの極上ナンバー「Beauty and the Beast」でアカデミー賞とゴールデン・グローブ賞の歌曲賞、作曲賞を受賞。『美女と野獣』の公開を待たずにハワード・アッシュマンが1991年に亡くなったあと、大物作詞家ティム・ライスが彼の後継となり、メンケンと共に音楽を完成させたのが『アラジン』(92)だ。同作屈指の名曲「A Whole New World」は、アカデミー賞とゴールデン・グローブ賞で歌曲賞、作曲賞を受賞。さらにディズニー史上唯一米ビルボードの総合チャートで首位を獲得し、グラミー賞最優秀楽曲賞を受賞した。その後、作詞家スティーヴン・シュワルツと組んだ『ポカホンタス』(95)でも、主題歌「Colors of the Wind」でアカデミー賞歌曲賞、作曲賞に輝いた。
メンケンが参加した作品が次々と大成功を収めた90年代は“ディズニー・ルネサンス”と呼ばれ、『ノートルダムの鐘』(96)や『ヘラクレス』(97)でも数々の名曲を生みだした。2000年代以降、実写×2Dアニメーションのミュージカル『魔法にかけられて』(07)、初の3DCGで描かれるプリンセス・ストーリー『塔の上のラプンツェル』(10)などの作曲を担当したほか、『美女と野獣』(17)や『アラジン』(19)の実写版によって再び彼の功績にスポットライトが当たることに。現在は実写版『リトル・マーメイド』の音楽を手掛けているとの話もあり、ますます目が離せない。
ピクサーの名作シリーズに彩りを添えるランディ・ニューマン
アルフレッド・ニューマン、ライオネル・ニューマン、エミール・ニューマンという3人の著名な映画音楽の作曲家の甥っ子として育ったランディ・ニューマンは、その類まれな音楽センスでファンを惹きつけてやまないシンガーソングライター。1980年代から映画音楽へと転向し、『ナチュラル』(84)、『レナードの朝』(90)、『マーヴェリック』(94)といった作品で優れた音楽を生みだした。
1995年にディズニーとピクサーの共同制作で世界初の長編フルCGアニメーション映画『トイ・ストーリー』の音楽を手掛け、ライル・ラヴェットと共に歌った「You've Got a Friend in Me」が大ヒット。アカデミー賞にもノミネートされた。本作を皮切りに「トイ・ストーリー」シリーズ、「モンスターズ・インク」シリーズ、「カーズ」シリーズなど、数多くのピクサー作品で音楽を担当する。
参加した映画のほとんどの楽曲でアカデミー賞にノミネートされてきたニューマンは、ついに『モンスターズ・インク』(01)の主題歌「If I Didn't Have You」で、アカデミー賞歌曲賞を初受賞。16回目のノミネートで悲願の受賞だった。ユーモアとペーソスを織り交ぜながら、古きよきアメリカを描くストーリー性の高い歌詞と、どこかノスタルジックなメロディが魅力の楽曲たちは、子どもだけでなく大人の心も震わせてくれる。
ディズニーがグローバルで展開する定額制公式動画配信サービス。ディズニー、ピクサー、マーベル、スター・ウォーズ、ナショナル ジオグラフィックの名作・話題作に加え、新たに「スター」ブランドが追加され、大人が楽しめるドラマや映画も充実。さらにオリジナル作品も見放題。
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