ベストテンをランキングで発表!「映画ファンが選ぶ、ベスト映画2021」の結果は?

コラム

ベストテンをランキングで発表!「映画ファンが選ぶ、ベスト映画2021」の結果は?

過激なエンタメから静謐な傑作まで、下半期に話題を集めた洋画の数々が登場

第2位は過激な描写が話題を呼んだ『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結。』
第2位は過激な描写が話題を呼んだ『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結。』写真:EVERETT/アフロ

第2位には「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズのジェームズ・ガン監督がメガホンをとった『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結。』(21)がランクイン。DCコミックスに登場する悪役たちが一堂に会する『スーサイド・スクワッド』(16)を再構築した本作は、日本公開時“R18+に限りなく近い”R15+作品として公開されるなど、その過激さが大きな話題に。笑いありアクションあり、さらにその奥には深いテーマ性もあるなど、娯楽要素満載の内容に20代から30代の男性を中心に熱狂的なコメントが多く見受けられた。

「全キャラ愛おしい。全ての命は意味があり、同時に価値はないという尖ったテーマや、“誰かの悲鳴に振り返れるか”という部分でヒーローかそうでないかを分ける演出に震えた」(30代・男性)

「ガン監督がまたやってくれた!!期待を遥か上空で越えてきてマジでぶっ飛ぶくらいおもしろすぎた!!こういう頭おかしいくらい最高で、芯もしっかりある映画が観たかった!!言葉で表せないくらいの大傑作!!」(20代・男性)


劇場体験の醍醐味を味わわせてくれる『DUNE/デューン 砂の惑星』は第3位
劇場体験の醍醐味を味わわせてくれる『DUNE/デューン 砂の惑星』は第3位写真:EVERETT/アフロ

第3位はドゥニ・ヴィルヌーヴ監督がフランク・ハーバートの伝説的SF小説をティモシー・シャラメ主演で映画化した『DUNE/デューン 砂の惑星』(21)。

「圧倒的な映像美と独特の世界観、性差別ない描写に『スター・ウォーズ』を初めて観た時のような新しい"宇宙"を感じました。また主役、脇役どのキャラクターも光り輝いていました。続編が楽しみ!!」(40代・女性)

「いまの技術だからこそ表現できた世界観。その世界の奥行きの広さに心を揺さぶられました。第二部も無事制作されるようでホッとしています」(50代・男性)

「ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の美しい絵と『砂の惑星』という素晴らしい作品の融合によって映画という総合芸術の極地へ辿り着いたと言っても過言ではないほど完璧な作品に仕上がっていた」(10代・男性)

コメントからも分かる通り、とにかくその壮大なスケールの映像で映画ファンの目線をくぎづけにした『DUNE/デューン』。特に話題となったのはその世界観への没入感を高めてくれるIMAX上映であり、本作はクリエイターの意図したクオリティの映像と音響を劣化することなく観客に届けるというIMAXの新規格「Filmed for IMAX」に初めて認定。日本でも多くの観客がIMAXシアターに足を運び、『DUNE/デューン』の世界を“体験”していた。

エドガー・ライト監督が放つ『ラストナイト・イン・ソーホー』は第4位にランクイン
エドガー・ライト監督が放つ『ラストナイト・イン・ソーホー』は第4位にランクイン[c] 2021 FOCUS FEATURES LLC. ALL RIGHTS RESERVED

そして第4位には、エドガー・ライト監督がトーマシン・マッケンジーとアニャ=テイラー・ジョイの最旬女優2人を迎えて手掛けた『ラストナイト・イン・ソーホー』(21)。現代と1960年代、ふたつの時代のロンドンを舞台に、2人の女性がシンクロしていく姿を描く。

「エドガー・ライト監督の新境地!ストーリー、ビジュアル、ミュージック、どれを取っても一級品!60年代のロンドンに浸ることができて大変満足です。エロイーズの表情にも注目!」(30代・男性)

「60年代ロンドンと現代を舞台に夢を追いかけて生きる若者の理想と現実をホラーというフィルターにかけて描いた作品。2人の女優、トーマシン・マッケンジーとアニャ・テイラー・ジョイのシンクロするダンスシーンは必見!」(30代・男性)

第5位にはSABU監督の『砕け散るところを見せてあげる』がランクイン
第5位にはSABU監督の『砕け散るところを見せてあげる』がランクイン『砕け散るところを見せてあげる』 発売中 Blu-ray:6380円(税込)/DVD:4180円(税込) 発売・販売元:ポニーキャニオン [c]2020 映画「砕け散るところを⾒せてあげる」製作委員会

また、第5位には『犬部!』にも出演した中川大志が、石井杏奈とダブル主演を務めた『砕け散るところを見せてあげる』(21)がランクイン。6位には10年続いたシリーズの集大成となった『るろうに剣心 最終章 The Beginning』(21)が、7位にダニエル・クレイグ版ジェームズ・ボンドの最終作となった『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(21)。映画ファンから絶大な共感を集めた『サマーフィルムにのって』(公開中)が9位で、スパイク・リー監督がメガホンをとったドキュメンタリー映画『アメリカン・ユートピア』(公開中)が、10位とベストテン圏内に入った。

「映画ファンが選ぶ、ベスト映画2021」の順位は以下の通り。

1位『犬部!』
2位『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』
3位『DUNE/デューン 砂の惑星』
4位『ラストナイト・イン・ソーホー』
5位『砕け散るところを見せてあげる』
6位『るろうに剣心 最終章 The Beginning』
7位『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』
8位『恋する寄生虫』
9位『サマーフィルムにのって』
10位『アメリカン・ユートピア』
次点(同率)『ドライブ・マイ・カー』『シン・エヴァンゲリオン劇場版』

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