11歳で出演したMVが再生数24億回!スピルバーグ監督やSiaが認めた、“天才ダンサー”とは?

コラム

11歳で出演したMVが再生数24億回!スピルバーグ監督やSiaが認めた、“天才ダンサー”とは?

第78回ゴールデン・グローブ賞で作品賞と主演女優賞(ミュージカル/コメディ部門)の2部門にノミネートされた『ライフ・ウィズ・ミュージック』(2月25日公開)。“顔なきポップスター”として世界的な注目を集めるシンガーソングライターのSiaが、自身の実体験をベースに原案・脚本・製作、そして監督を務めた本作で物語のカギを握るミュージック役を演じているのは、Siaに才能を見出された“天才”にして“ミューズ”、現在20歳のマディ・ジーグラーだ。

『ライフ・ウィズ・ミュージック』は2月25日(金)公開
『ライフ・ウィズ・ミュージック』は2月25日(金)公開[c] 2020 Pineapple Lasagne Productions, Inc. All Rights Reserved.

本作は、孤独で生きる希望を失っていた一人の女性が、家族の存在や周りの人々の助けによって愛することを知り、居場所を見つけていく感動の物語。アルコール依存症のリハビリテーションプログラムを受けながら孤独に生きるズー。ある時彼女は祖母の急死によって長らく会っていなかった自閉症の妹ミュージックと暮らすことに。周囲の変化に敏感なミュージックとの生活に戸惑い、途方に暮れるズーに優しく手を差し伸べてくれたのは、アパートの隣人エボ。次第に3人での穏やかな日々に居心地の良さを覚えてきたズーは、孤独や弱さに向き合いながら少しずつ変わろうとしていくのだが…。

ジーグラーの人生が大きく動いたのは11歳の時。アメリカで人気を博したリアリティーショー「Dance Moms」に出演していたジーグラーを見たSiaが、一目で“天才の風格がある”と直感したことがきっかけとなる。「私と縁ができる・できないにかかわらず、この子は有名になるとすぐに気付きました」と語るSiaは、自らジーグラーの母親に直接連絡をしてMVへの出演をオファー。

そしてジーグラーはSiaの楽曲「シャンデリア」のMVに出演し、圧巻のダンスパフォーマンスを披露。世界中に衝撃を与え、11歳の少女が出演したそのMVは、総再生数24億回超えを記録することに。

楽曲「シャンデリア」のMVでジーグラーは圧巻のダンスパフォーマンスを披露する
楽曲「シャンデリア」のMVでジーグラーは圧巻のダンスパフォーマンスを披露する写真:SPLASH/アフロ


こうして始まった2人の絆。それをより一層強めていったのは、ステージやMVでのコラボレーションだけではない。瞬く間に有名になったジーグラーに、Siaはショービジネスの世界で心に傷を負った自身の子ども時代を重ね合わせ、マネージャー兼母親のような立場で彼女をサポートするようになる。

「マディに感じるのは母性愛にも似た狂おしい感情でした。マディの母のメリッサは、私がマディのゴッドマザーになることを許してくれました」と明かすSia。ジーグラー自身もSiaを“第二の母親”と呼んでいるという。こうして2人はコラボレーターであると同時に親子のようでもある、唯一無二の絆を築き上げていく。やがてジーグラーは、Siaの“ミューズ”へと成長していくのだ。

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