セクシーな二枚目ぶりと抜群のコメディセンス…独自の道をゆくチャニング・テイタムが築き上げた“おバカイケメン像”
青春映画の二枚目青年としてブレイクを果たすと、たくましい肉体を生かした役どころで存在感を発揮してきたチャニング・テイタム。色男なイメージを持つ彼だが、同時に抜群のコメディセンスを持っており、独自の路線を貫いてきた。そんな“テイタム力”を120%発揮しているのが『ザ・ロストシティ』(公開中)だ。
抜群の色気を持つハンサム青年としてブレイク!
スカウトされて芸能の世界に入ったテイタムは、上裸姿を披露したリッキー・マーティンの「She Bangs」のPV、持ち前のダンススキルを存分に生かしダンスの世界に没頭することになる不良高校生を演じた『ステップ・アップ』(06)など、ハンサムなルックスと筋骨隆々の肉体を持つ二枚目として徐々に頭角を現していく。
順調にキャリアを積み上げていくなかで、その色気を最大限に発揮したのが、製作も手掛けた「マジック・マイク」シリーズ。主人公のマイクを演じたテイタムは、自身がストリッパーだったころの経験を生かした圧倒的なステージパフォーマンスや鍛え上げられた肉体を惜しげもなく披露。ピープル誌が選ぶ「最もセクシーな男性」にも選ばれた。
実は三枚目!?コミカルな演技も大得意のおバカな魅力
そんなザ・二枚目俳優かと思いきや、実はユーモラスな演技もお手のもので、数多くのコメディ映画に出演してきている。特に人気ドラマをリメイクした『21ジャンプストリート』(12)では、自分のイケてるイメージを逆手に取り、いかにもスクールカーストのトップにいるような主人公の警察官がドジを連発するという、絶妙なバカっぽさをチャーミングに演出。見た目ジョックス、中身ナードというハマり役は、続編も作られるほどのヒットを記録した。
さらに『キングスマン:ゴールデン・サークル』(17)では、アメリカのスパイ機関であるステイツマンの一員で、自信満々だが問題児のテキーラを演じ、謎のダンスを披露。『フリー・ガイ』(21)でも、ゲーム内のキャラクターとしてカメオ的に登場するとキレッキレのダンスで笑いを誘っており、近年はコミカルなイメージもすっかり定着している。
映画だけでなく、セレブがヒット曲に合わせて口パク、ダンスを披露するテレビ番組「リップシンクバトル」でも、『アナと雪の女王』(13)のエルサ姿での「Let It Go」と、ビヨンセの「Run the World (Girls)」を歌い踊り、視聴者を喜ばせた。