フルスロットルなクソアニメ「ポプテピピック」2期スタート!改めて1期の声優の“ヤバさ”を振り返る

コラム

フルスロットルなクソアニメ「ポプテピピック」2期スタート!改めて1期の声優の“ヤバさ”を振り返る

10月1日より放送開始した「ポプテピピック TVアニメーション作品第二シリーズ」。シュール、ブラック、不条理の三拍子がそろったナンセンスと、多彩な声優の出演で人気の同作。「TVアニメーション作品第二シリーズ」第1話では早速、平野綾と茅原実里の“涼宮ハルヒ&長門有希コンビ”が、ポプ子とピピ美を担当したことも話題に。本稿では第一シリーズに出演した声優コンビを振り返ると共に、同作の魅力と第二シリーズの見どころに迫る。

鬼才(?)、大川ぶくぶが描くかわいくもシュールなコミックス

【写真を見る】竹書房より発売中の「ポプテピピック」
【写真を見る】竹書房より発売中の「ポプテピピック」

「ポプテピピック」はウェブコミックサイト「まんがライフWIN」で、2017年から連載中の漫画。原作者の大川ぶくぶは、2008年に「スーパーエレガント」で連載デビュー、現在も数多くの連載を持ち、YouTubeチャンネル「マフィア梶田と中村悠一の『わしゃがなTV』」の構成作家も務めている。アニメ第一シリーズは、2018年1月から放送。マニアックなパロディが満載されたことも話題となり、作中でパロディされた元ネタを分析した「ポプテピピック 元ネタ完全解説本」も発売されているほど。また、大川が描く目が極端に大きく頭身の低いかわいいキャラクターも人気で、キャラクターグッズの大手「サンリオ」をはじめ、多くの人気アニメやゲームとコラボを展開するなど、人気は様々な方向へと広がっている。

ずっと頭が「???」になるアニメ版「ポプテピ」


アニメ「ポプテピピック」は、ポプ子とピピ美のショートストーリーを中心に、まったく異なるアニメ作品や実写映像、アニメオリジナル要素が細かく入り乱れ、いわゆるアニメの常識を覆す内容で業界に一石を投じた。例えば第一シリーズの第1話から、架空のアニメ「星色ガールドロップ」で始まりポプ子が画面をぶち破って登場するという、意表を突いた幕開け。多彩なコーナーがランダムに放送され、「JAPON MiGNON」というコーナーでは、フランス人アニメーターのティボ・トレスカが実写映像で登場し、ほぼフランス語のみで構成されるというシュールさ。また、クリープハイプの「愛す」などアーティストのMVをはじめ、テレビ番組やCMの映像制作など、独特なタッチと世界観で人気の“AC部”が手掛けた「ボブネミミッミ」なども人気を集めた。

異様なまでに凝った作りに感服

放送されるまでなにが飛び出すかわからない同シリーズ。待望の第二シリーズ第1話のオープニングは、声優、蒼井翔太が主演の架空の特撮ヒーロー作品「Endless Love」で始まり、蒼井の変身シーンなどあまりに凝った作りから「本当に作ってほしい」、「続きが観たい」と大きな反響を呼んだ。また、AパートとBパートで声優を入れ替えて同じ内容を放送するという趣向も「ポプテピピック」ならではで、2021年に放送された「再放送(リミックス版)」では、映像はほぼそのままに声優陣を入れ替え、演出の一部が変更されるなど手が加えられ、「もはや再放送ではない!」と視聴者もうれしい悲鳴を上げた。


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