ローリーvsマイケル、いよいよ決着…!ジェイミー・リー・カーティスと「ハロウィン」の歩み
正当な続編として再び始まった『ハロウィン(18)』
気骨にあふれたロブ・ゾンビ監督のリメイクシリーズを挟み、2018年に戻って来た『ハロウィン』。これは、1作目の新たな続編で、2~8作目との関連はない。つまり、兄妹という設定もご破算にされている。とはいえ、ローリーが時間の経過と共に年を取ったり、マイケルに対する闘志を秘めていたりなど、7~8作目のエッセンスがしっかり生きているのがミソ。
初老に差しかかったローリーは、ハドンフィールドの街はずれの森で、娘のカレン(ジュディー・グリア)や孫娘アリソン(アンディ・マティチャック)と距離を置き、隠遁生活を送っている。街の人々は彼女を奇異な目で見ているが、すべてはマイケルの再襲来に備えてのこと。はたしてマイケルは精神病院を脱走し、40年ぶりにハドンフィールドに現れ惨殺を繰り広げる。
2018年版『ハロウィン』のローリーは激闘の末、娘や孫と共にマイケルを退治する。実は彼女は、対マイケル対策として娘にも幼いころから銃撃を教え込んでおり、それが功を奏した形に。ところが、その直後を描いた2020年の続編『ハロウィン KILLS』では、人々の悪意を吸収して復活しては、力を得ていくというマイケルの恐ろしい習性が判明。パニックに陥るハドンフィールドの人々の恐怖をエネルギーに、彼はローリーが運ばれた病院に押し入っていくのだ。
今度こそ本当の決着となるのか!?『ハロウィン THE END』に期待
そして注目の最新作『ハロウィン THE END』。あのパニックから数年が過ぎ、ローリーはマイケルとの最後の死闘に臨む。演じるジェイミー・リー・カーティスは、2018年版以降のシリーズで、生みの親カーペンターと共に製作総指揮に名を連ねた。それだけに、ローリーのラストファイトにはこだわりを持っている。苦難と苦悩の人生を歩んできた女性の年輪や、そこから発せられる人間としての強さ。クライマックスのマイケルとのガチ対決では、ローリーのそんな人間性が重みと共に迸る。シリーズ随一の激闘を、見逃すべからず!
文/有馬楽