大九明子、中村壱太郎らも絶賛！『さらば、わが愛／覇王別姫 4K』WEB限定新ビジュアル＆追加場面写真

レスリー・チャンの没後20年、映画公開30周年を迎えるチェン・カイコー監督の秀作が、4K版で蘇った『さらば、わが愛／覇王別姫 4K』が7月28日(金)に公開される。このたび、WEB限定新ビジュアルと本作の名場面が思い出される追加の場面写真が解禁。さらに、大九明子監督、歌舞伎俳優の中村壱太郎、小説家の李琴峰らによる本作への絶賛コメントも到着した。

本作は、中国映画界第5世代の名匠カイコー監督が、京劇の古典｢覇王別姫」を演じる2人の京劇俳優の愛憎を、1925年から文化大革命時代を経て50年にわたる中国の動乱を背景に、圧倒的なスケールと映像美で描く一大叙事詩。1993年カンヌ国際映画祭にて中国語映画としては史上初めてのパルム・ドール受賞をはじめ、同年ゴールデン・グローブ賞外国語映画賞や、NY批評家協会賞外国映画賞助演女優賞、LA批評家協会賞外国映画賞などの受賞、米アカデミー賞外国語映画賞ノミネートなど、世界中の映画祭で絶賛された。特に女形の程蝶衣(チョン・ティエイー)役を狂おしいほどの妖艶さで演じたレスリー・チャンに魅了される観客が続出した。

今回解禁されたのは、世界で最初に日本で4K版が公開されることを記念した、WEB限定の新ビジュアルだ。京劇「覇王別姫」の上演前にレスリー・チャン演じる程蝶衣がチャン・フォンイー演じる段小樓(トァン・シャオロウ)の顔に化粧を施す場面を切りだし、幼いころから支え合って成長してきた2人の絆や、程蝶衣の秘かな想いを感じさせるデザインとなっている。またレスリー・チャンのクレジットの脇には、役名のイメージだけでなく、実際レスリー没後の回顧展に“蝶”が現れるなど、レスリーに縁のある「蝶」があしらわれた。

あわせて解禁となった場面写真は、程蝶衣の少年時代や、成長して虞姫を演じる妖艶な姿、段小樓と並んで笑顔を見せる程蝶衣など、レスリー・チャンの様々な表情が見られる。

さらに、映画監督の大九明子、歌舞伎俳優の中村壱太郎、芥川賞作家の李琴峰、映画評論家の暉峻創三らより、本作への想いがあふれるコメントが到着。大九明子監督は「サントラを持っている。劇場での興奮そのまま渋谷のWAVEに駆け込んでゲットしたっけ。あの調べが聞こえると、トァンとチョンが目の前に現れるけれど、やはり何度だって劇場で観たい映画」と当時を振り返る。中村壱太郎は「修行とは、芸とは、生きるとは、宿命を背負い、『性』を越えて表現する。蝶衣は、2度と繰り返してはいけない歴史のなかで、藝術として生きた。その激動がこの映画のなかにある」と女方を演じる役者としての想いも感じるコメントを寄せた。また2021年「彼岸花が咲く島」で芥川賞を受賞した小説家の李琴峰は「歴史の濁流が狂い出す時、愛も恩義も理想も夢も命も、あらゆる物事がかくも軽く映るのかと胸を締め付けられる。時を越えて蘇る名作にただただ打ちのめされ、言葉を失う」と絶賛。

いまなお世界中を魅了し続ける伝説の傑作『さらば、わが愛／覇王別姫 4K』をぜひスクリーンで鑑賞してほしい。