本編にいないけど予告編に出演?「ビーストウォーズ」が復活する“声優無法地帯2023”アフレコ現場に潜入!
「本編がまじめだから、皆さんを逆に予告編のアフレコにお呼びしました」(岩浪)
――本編に出ていない3人を呼んで予告を作るというのは岩浪さんのアイデアですか?
岩浪「まあ、そうですね。東和ピクチャーズさんはかつての“声優無法地帯”みたいなノリで宣伝してるけど、『トランスフォーマー/ビースト覚醒』の本編自体はいたってまじめですからね(笑)」
千葉「そうだろうな~」
岩浪「でも、昔デタラメな宣伝をしていた東宝東和さんの流れを汲む東和ピクチャーズさんだから、なにをやっても大丈夫だろうと思って。まあ若干、“声優無法地帯の人たちがスクリーンでアドリブをかますのかな”みたいに思わせとけって気持ちもありましたけどね(笑)」
高木「ただ、お客さんを裏切ることになるのだけは嫌だなと思ってましたね。これだけ、『ビーストウォーズ』とか言っておいて…」
岩浪「いや、本編がまじめだから、皆さんを逆に予告編のアフレコにお呼びしたんですよ」
加藤「(かつての『ビーストウォーズ』ファンに対する)罪滅ぼしなんですね(笑)」
岩浪「そうそう。だけどぶっちゃけ、25年前の『ビーストウォーズ』も日本以外あまりヒットしてないんですよ」
山口「そうなんだ」
高木「25年前のテレビシリーズは、俺たちだって1話目からは遊んでないからね。ずっとまじめにやっていて、3話目か4話目だったかな?」
山口「早い!」
千葉「あれは岩浪さんが全部仕掛けたんですよ」
高木「みんなで一緒に録っていたから、だんだん盛り上がってきて…」
千葉「岩浪さんが最初に『千葉さん、屋台骨を全部壊したいんですけど…』って言い出したんです(笑)」
岩浪「僕、言った覚えがないんですけどね(笑)」
千葉「いやいや。『いきなり屋台骨をぶっ倒しちゃうと後ろが怖いから、隅っこの柱のあたりからかじってください。シロアリですよ!』って」
高木「シロアリ(笑)」
千葉「気がついた屋台骨がなかったっていう状態にしたいと。一気に行っちゃうとバレるし、メインキャラの声をアテている人たちがやるわけにはいかないけれど、(千葉が声をアテていた)悪役のメガトロンならいいだろうって岩浪さんから言われて。『誠心誠意、かじらせてもらいます。隅からちょっとずつ、ちょっとずつ』って答えたんですよ(笑)」。
高木「それで、やられて落ちていくシーンで『あっ、もしもし母ちゃん、いまから帰るから』とかアドリブをぶっ込んできたんですね(笑)」
千葉「そうそう(笑)」
山口「えっ、岩浪さん、覚えてないんですか?」
岩浪「全然覚えてない」
千葉「いや、言いました! でも、すべてのキャラクターがリアルすぎて、ある意味怖かったんだよね。だから、お茶目で行くしかなかったんですよ」
高木「それは大事じゃないですか。子どもたちが喜んでくれないと意味がないし」
山口「やっぱりいまだに言われますもんね。当時観ていた子たちがいま30歳オーバーぐらいになってるけれど、『ビーストウォーズ』を観てましたって」
岩浪「『“ビースト”観て声優を目指しました』っていう子もけっこういるしね。」
高木「それ、ヤバいね(笑)」
岩浪「『ごめんね』って(笑)」
高木「謝っちゃうんだ(笑)」
岩浪「『子どものころは、“声優になったら、テレビで好きなことを喋っていいんだ”と思っていたけど、全然違っていた』って言われますから(笑)」
山口「だから『ごめんね』(笑)」