バリー・コーガンやジョー・アルウィンらを勝手に表彰!第77回カンヌ映画祭を盛り上げた、ハイレベルなメンズルックを総まとめ - 3ページ目|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
バリー・コーガンやジョー・アルウィンらを勝手に表彰!第77回カンヌ映画祭を盛り上げた、ハイレベルなメンズルックを総まとめ

コラム

バリー・コーガンやジョー・アルウィンらを勝手に表彰!第77回カンヌ映画祭を盛り上げた、ハイレベルなメンズルックを総まとめ

「ベスト・カムバック」賞:ジェームズ・フランコ

 チーフの代わりにコサージュを使用したジェームズ・フランコ
チーフの代わりにコサージュを使用したジェームズ・フランコ[c]SPLASH/AFLO

ブラックのタキシード、ホワイトのシャツにビックバタフライのボウタイ、エナメルのレースアップシューズ、チーフの代わりにコサージュにしたぐらいで、通常であれば定番すぎるぐらいの王道タックスコーディネート。でも、カンヌで求められるファッションの正解のようなルックが、今回のジェームズ・フランコにとってはいいのだ。2018年の、自身が開催する映画学校の女子生徒との性的不適切疑惑のスキャンダル以来、初の公式の場だから。しかも現在のフランスは、MeToo運動が活発化しており、ちゃんと解決されていなければカンヌに出席することはできないし、セカンドチャンスは誰にでも与えられるべきだろうが、それを生かせるかどうかは本人次第。反省すべきとか無難にすべきという意味ではなく、こういう場のファッションというのは、誰のために、なんのために、というプロフェッショナリズムとエンタテインメント性が要求されるというもの。この装いのように、このままキャリアの再出発も華麗に決めてほしい。

「ベスト・ビッグ」賞:エヴァン・ロス

ダイアナ・ロスの息子で、アシュリー・シンプソンの夫である俳優のエヴァン・ロスは、ビックでゴージャスなタキシードで登場。『Parthenope』のレッドカーペットに選んだのは、アンソニー・ヴァカレロによるイヴ・サンローラン。本人のインスタグラムによると、合わせていたのはブーツだったよう。このブーツのラインがカッコいいから、もっとみせてほしかったけど、ルースな袖やドラマティックなインナーを美しいドレープとして魅せ、扱いづらいアイテムを着こなしていたのはすばらしい!

「ベスト・バランス」賞:ルシアン・ラヴィスカウント

 ドルチェ&ガッバーナのジャケットがおしゃれ
ドルチェ&ガッバーナのジャケットがおしゃれ[c]SPLASH/AFLO

Netflix「エミリー、パリへ行く」で一躍知名度を上げた、イギリス人俳優ルシアン・ラヴィスカウントは、選んだドルチェ&ガッバーナのジャケットのフィットが完璧。ウエストが絞られているシェイプが、よりマスキュリンな魅力を際立たせている。『Marcello Mio』のレッドカーペットのお供に選んだウォッチは、IWCの最も歴史あるコレクションの1つ、ポルトギーゼのパーペチュアル・カレンダー42というもの。ジュエリーのクラシックさとタックスのモダンさのバランスが、コンテンポラリーでスタイリッシュ!


文/八木橋 恵

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