「最初のシーンは大混乱の地獄絵図」ルピタ・ニョンゴ&ジョセフ・クイン、『クワイエット・プレイス:DAY 1』の恐怖と緊張感を語る|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
「最初のシーンは大混乱の地獄絵図」ルピタ・ニョンゴ&ジョセフ・クイン、『クワイエット・プレイス:DAY 1』の恐怖と緊張感を語る

インタビュー

「最初のシーンは大混乱の地獄絵図」ルピタ・ニョンゴ&ジョセフ・クイン、『クワイエット・プレイス:DAY 1』の恐怖と緊張感を語る

“音”を立てたら死ぬ。そんな不条理な世界で沈黙を守りながら生き抜こうとする家族の姿を描いてきた「クワイエット・プレイス」シリーズ。その最新作にして、すべての始まりとなる“DAY1”を描く『クワイエット・プレイス:DAY 1』(6月28日公開)で新たな主人公のサミラを演じたルピタ・ニョンゴは、このシリーズを生みだしたジョン・クラシンスキーから直々に本作へ誘われたことを振り返る。

「彼から連絡をもらい、『クワイエット・プレイス』の新作を製作したい理由を聞きました。彼は元々シリーズ化するつもりはなかったようで、このユニバースのなかでストーリーを語り続けたいと願う唯一の理由は、新しい視点、新しいトーン、新しいテーマなど、世界になにか新しいことをもたらすことができる場合だけだと。だからこそ彼は、バトンをマイケル(・サルノスキ監督)に託したのでしょう」。

ルピタ・ニョンゴ&ジョセフ・クインが、本作でレベルアップした恐怖を語る!
ルピタ・ニョンゴ&ジョセフ・クインが、本作でレベルアップした恐怖を語る![c]SPLASH/AFLO

そんなサルノスキ監督と別件で打ち合わせをしている時に本作の存在を聞き、興味を示したのがエリック役のジョセフ・クインだ。かねてから「クワイエット・プレイス」シリーズのファンだったというクインは「ちょうどマイケルの『PIG/ピッグ』を観たばかりで、彼の高い感受性とこのファンタジックで恐ろしい世界を組み合わせたら絶対におもしろくなる。そう感じ、この作品への出演を決めました」と、期待感たっぷりにこの世界へと飛び込んだことを明かした。

「きっといい作品になるに違いないと直感した」(ニョンゴ)

新たな主人公のサミラを演じたルピタ・ニョンゴ
新たな主人公のサミラを演じたルピタ・ニョンゴ[c]2024 PARAMOUNT PICTURES

本作で描かれるのは、シリーズ1作目のクライマックスから遡ること471日前。愛猫のフロドを抱えてニューヨークの街を歩いていたサミラの前に、突如として隕石が降り注ぐ。すると隕石と共に、音を立てるものすべてに襲いかかる謎の生命体が出現。街が阿鼻叫喚に包まれるなか路地裏に身を隠したサミラは、そこで出会ったエリックと共に荒廃したニューヨークからの脱出を計画する。

「この映画のスケールはさらに大きくなっています。私たちはニューヨークにいて、多くの人々が集い、騒音にあふれている。都市が沈黙せざるを得なくなった時にどうなるか。そのイメージを伝えることができるでしょう」とニョンゴが見どころを語ると、クインも新たな切り口でシリーズが進化を遂げたことを力強くアピール。「前2作にはすばらしいシーンがたくさん詰まっていました。映画的にすばらしいアイデアは心に響き、緊張感をもたらしてくれました。本作ではそれをさらにレベルアップさせ、スケールが拡大しています」。

ジョセフ・クインがエリック役を演じる
ジョセフ・クインがエリック役を演じる[c]2024 PARAMOUNT PICTURES

『それでも夜は明ける』(13)でアカデミー賞助演女優賞に輝いて以降、「スター・ウォーズ」シリーズや「ブラックパンサー」シリーズ、さらにはジョーダン・ピール監督の『アス』(19)など話題作に立て続けに出演してきたニョンゴ。一方のクインは、テレビ作品でキャリアを積み、「ストレンジャー・シングス 未知の世界」のシーズン4で大ブレイクを果たしている。これが初共演となった2人は、撮影初日から意気投合したという。


「私たちの“DAY1”では、ジョセフはとても緊張していて、たくさんの質問をしてきてくれました。とてもオープンで好奇心旺盛で、撮影中も最高のエネルギーであらゆる表現を用いる大胆さを発揮していました。人としても役者としてもすばらしい人で、そんな人は滅多にいません。私たちはうまくやっていける、そしてきっといい作品になるに違いないと直感しました」とニョンゴが語ると、クインも「ルピタの仕事ぶりを見て多くを学びました。本当にすばらしい、真のプロフェッショナルです」と熱烈な賛辞で互いを褒め合う。

「信念や思いやり、恐れを知らない心に決断力。ルピタはそれらすべての資質を持ち合わせており、まさに本作のような大規模な作品を代表する存在といえるでしょう。彼女は自分の時間やアドバイス、経験を僕に惜しみなく与えてくれました。それがなによりうれしいことです。仕事で誰かに会う時は、お互いに他人から始まります。でも別れる時には一緒になにかを作りあげてる。もし友情も一緒に築けたのであれば、それは最高のご褒美です」ともクインは話し、まさに相思相愛のようだ。

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