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ヘンダーランドに不健康ランド、20世紀博、ディノズアイランドなどなど!「映画クレヨンしんちゃん」に登場した個性豊かなテーマパークたち

コラム

ヘンダーランドに不健康ランド、20世紀博、ディノズアイランドなどなど!「映画クレヨンしんちゃん」に登場した個性豊かなテーマパークたち

どんな願いも叶う「ユメミーワールド」に迷い込む『映画クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃』

テーマパークではないがシリーズ第24作『映画クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃』(16)では夢の世界が描かれた。野原一家をはじめ春日部市民が巨大な魚に飲み込まれる夢を見たのをきっかけに、夢の中の不思議な世界「ユメミーワールド」に迷い込んでしまう。時を同じくして、ふたば幼稚園に貫庭玉サキ(声:川田妙子)という少女が転入してくる。

ユメミーワールドではマサオくん(声:一龍斎貞友)が人気漫画家になったり、ネネちゃん(声:林玉緒)が人気アイドルになってファンに囲まれたり、風間くん(声:真柴摩利)が政治家になったりと、それぞれの願いを叶えることができた。しかし、ひろしやみさえの夢が謎の生き物によって奪われるなど、しだいに大人たちが悪夢にうなされるようになり、現実世界でも元気を失っていく。実はユメミーワールドは、サキの父、貫庭玉夢彦(声:安田顕)が悪夢を見続ける娘を救うために作り上げたものであり、人々から楽しい夢を奪い取ることでサキの悪夢を中和していたのだ。

春日部市民が不思議な世界「ユメミーワールド」に迷い込む『映画クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃』
春日部市民が不思議な世界「ユメミーワールド」に迷い込む『映画クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃』Blu-ray 発売中 価格:5280円 発売元:シンエイ動画 販売元:バンダイナムコフィルムワークス [c]臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2016

ユメミーワールドはファンシーでメルヘンチックだが、巨大な夢魚、人々の夢を吸収する動物たちからは異質さも感じさせる。さらに、悪夢の世界には荒廃した街並みが広がっていて、特にサキを苦しめる怪物のビジュアルはトラウマ級。サキが悪夢を見るようになったのは夢の研究者だった母、サユリ(声:吉瀬美智子)を実験中の事故で失ったことがきっかけであり、一連の事件の発端がサキと夢彦であることを知ったうえで、彼女を救おうと立ち上がるしんのすけたちかすかべ防衛隊の友情は胸アツだ。

様々な恐竜が地上を闊歩する『映画クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記』


最新作『映画クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記』では、恐竜を復活させた一大テーマパーク「ディノズアイランド」が東京にオープンし、子どもも大人も恐竜に夢中になり、世間は恐竜フィーバーで沸いている。そんな時、シロが河川敷で小さな恐竜と出会い、ナナ(声:水樹奈々)と名付けられたその恐竜は野原家で暮らし始める。しかし、ナナをねらう怪しい連中がしんのすけ(声:小林由美子)たちの前に現れたことから、恐竜争奪戦が勃発。さらに、トラブルでパークから恐竜たちが脱走し、東京や春日部を蹂躙するなど人々はパニックに。ローンがまだ32年残っている野原家の家も踏み潰されてしまう…。

「ジュラシック・ワールド」シリーズのようなディノズアイランドには、ティラノサウルスにトリケラトプス、スピノサウルス、ブラキオサウルス、プテラノドンとバラエティ豊かな恐竜たちが闊歩。次々と登場する恐竜たちを眺めるだけでもワクワクが止まらない。一方で、シロとナナの生命の垣根を超えた友情を軸に、人類によって生みだされた恐竜たちをめぐって命の大切さも伝えてくれる。恐竜騒動で人々がパニックに陥るなか、しんのすけたちたちはナナを守ることができるのか?夏休みにぴったりなハートフルなストーリーをぜひ劇場で!

文/平尾嘉浩