2025年でメジャーデビュー10周年!Mrs. GREEN APPLEの軌跡を“映画”と共に振り返る
“フェーズ2“に入り、ミュージシャンとしてより勢いを増していく
その後「青と夏」を収録した4thアルバム「Attitude」を引っ提げ、初の台湾ライブや初のアリーナツアーを行い、2020年に“フェーズ1完結”を宣言。約2年の活動休止を経て、“フェーズ2開幕”を宣言した2022年は、Mrs. GREEN APPLEの代名詞である「ダンスホール」がリリースされたほか、『ラーゲリより愛を込めて』(22)の主題歌「Soranji」、社会現象を巻き起こした『ONE PIECE FILM RED』(22)の劇中歌「私は最強 (ウタ from ONE PIECE FILM RED)」の作詞・作曲を大森が手掛けて、ソングライターとしての手腕を発揮した。
フェーズ1では青春のきらめきを瑞々しく歌い、若い世代を中心に人気を集めたが、フェーズ2ではその視点を全方位に拡大し、世代を超えて共感、感動できる楽曲をリリース。約4年ぶりの映画主題歌となった「Soranji」は、ノンフィクション小説を原作に、シベリアの強制収容所で過酷な日々を送る日本人捕虜を二宮和也がリアルに演じた『ラーゲリより愛を込めて』の主題歌として話題に。遠く離れた家族への愛や当たり前にあるものの大切さを、せつなくも力強い声で歌った壮大なバラードナンバーの同曲。コロナ禍を必死に生き延びた人たちの心に刺さり、大人世代からも支持を集めるきっかけとなった。
また『ONE PIECE FILM RED』の劇中歌「私は最強 (ウタ from ONE PIECE FILM RED)」は、歌い手であるAdoのなかでも五指に入るヒット曲となり、Mrs. GREEN APPLEによるセルフカバーもBillboard JAPANチャートにおけるストリーミングの累計再生回数が1億回を超えるヒットとなった。
その後「ケセラセラ」が第65回日本レコード大賞にて大賞を受賞、第74回NHK紅白歌合戦に初出場を果たすなどで国民的アーティストの仲間入りを果たした2023年を経て、2024年はさらに映画との親和性が高い活動で人気を拡大していく。