真夏の『未来のミライ』ワークショップ開催!手書きとデジタルの融合とは?
●齋藤優一郎(プロデューサー)
細田監督の映画はよく「細田監督の映画はよく“ハイブリッド”と言われていて、手書きとデジタルが融合しています。手描きには“自分で描く”線の力強さや、線に宿るエネルギーがあります。デジタルと手描きは“絵筆を変える”ようなことで、基本的に“絵を描く行為”ということに変わりません。デジタルは有効的に自分のもっているイマジネーションや作品の広がりを描くツールの1つです。ぜひこの夏、“思い出に残す”という意味でも“絵を描く”ということをしてください。それには自分の中に「こういうことを描きたい」というものがあることが必要なので、この夏休みにいろいろな体験をしてほしいです。体験をすることが、何かを表現する時にすごく大事なことに繋がっていくと思います。
●堀部亮(CG ディレクター)
今日はたくさんのお子さんたちに映画のメイキングを見ていただけたので、アニメーションの世界が楽しそうだなと思って、将来アニメの世界を目指してもらえたら嬉しいです。CG を学んでいる人にむけて話すことが多く、子ども向けにCG の話をするのは初めてだったので難しいかなとも思いましたが、皆さんが目をキラキラさせて見てくれているのを見てこの作品を作ってよかったと思いました。
●南雲治嘉(デジタルハリウッド大学名誉教授)
現実にはないものをどうやって具体化していくか。未来というまだ見えない世界をどうやって描くか。それは言葉であったり絵であったりします。子どもたちが将来どこへ進もうか考えるのに非常に大切な“未来を描く”、あるいは“頭の中で未来を感じる”経験をしてもらうためにドコモ未来ミュージアムは続いています。絵を描くということを難しいと思わないでください。映画『未来のミライ』でも、細田監督の“想い”、齋藤さんの“想い”、堀部さんの“想い”が観る人に伝わっていきます。絵を描くということは上手に描くということではなく自分の気持ちを相手に伝えていくことなんだ、ということを心に留めてもらえたら嬉しいです。
文/編集部