映画ランキング - 国内映画
(2023/11/10~2023/11/12)
2023年11月13日
発表(毎週火曜更新)
2023年11月10日~2023年11月12日に日本国内で上映された映画の観客動員数ランキングはこちら。『ゴジラ-1.0』『マーベルズ』『法廷遊戯』などがランクイン!(興行通信社調べ)
-
2
2023年に10周年を迎えた、人気キャラクター「すみっコぐらし」が主人公の「映画 すみっコぐらし」シリーズ第3弾。「猫のダヤン」シリーズや「宇宙なんちゃら こてつくん」を手掛ける作田ハズムが監督を務め···もっと見る
-
3
2022年に連載25周年を迎える尾田栄一郎の漫画「ONE PIECE」の劇場版。劇場版としては15作目、尾田が監修を務めるフィルムシリーズとしては『FILM GOLD』に続く4作目となる。監督を「ON···もっと見る
-
6
アイドルを目指す男の子たちが繰り広げる物語を描いたゲーム「うたの☆プリンスさまっ♪」が原作のアニメ「うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVE」シリーズの劇場版第2弾。前作の監督を務めた『名探偵コナン 緋···もっと見る
-
NEW
漫画『銀魂』の連載20周年である2023年から同アニメ放送開始20周年を迎える2026年に『銀魂』を盛り上げる『銀魂20周年プロジェクト』の一環として、TVシリーズの人気エピソード『バラガキ篇』を再編···もっと見る
-
NEW
経営難の蒸留所を舞台に、家族の再生と幻のウイスキーの復活を目指す若き女社長の奮闘を描く劇場版オリジナルアニメーション。「お仕事シリーズ」のP.A.WORKSが制作を手掛け、「有頂天家族」の吉原正行が監···もっと見る
11月10日から11月12日の全国映画動員ランキングが発表。前週にダントツのヒットスタートを飾った『ゴジラ-1.0』(公開中)が、並み居る新作タイトルを寄せ付けずに堂々2週連続の首位をキープした。
公開8日目の11月10日に、はやくも観客動員100万人を突破した『ゴジラ-1.0』。2週目末の3日間成績は、動員35万6000人、興収5億6000万円。これで累計成績では動員135万人、興収21億円を突破しており、ハリウッド版も含めた「ゴジラ」映画の直近作である『ゴジラvsコング』(21)の日本国内での興行収入19億円を早々に上回ったことになる。
とはいえ、大々的なスタートを決めた初週末と比較すると、2週目の成績は動員、興収共に54%〜55%。今年の夏以降のヒット作を振り返ってみると、『キングダム 運命の炎』(23)が2週目末に初週末の57%前後の動員、興収をあげ、『ミステリと言う勿れ』(公開中)は動員、興収共に61%。両作品と比較すると少々下回ることにはなったものの、初日が祝日であったことを考えればまったくもって悲観する数字ではないだろう。
あとは国産「ゴジラ」の前作である『シン・ゴジラ』(16)の最終成績にどこまで迫れるか。初週末こそ同作を上回ることに成功したが、『シン・ゴジラ』は公開2週目末の時点で動員145万人、興収21.5億円に達しており、いまのところ僅差で後塵を拝している。しかも同作の持続力は驚異的で、公開3週目に首位から陥落、公開5週目には『君の名は。』(16)が公開されながらも11週連続でベストテン圏内をキープ。最終興収は81.5億円だったので、首位から落ちて以降もかなりの興収を上げたことがわかる。
ここからの“マイゴジ”の戦いに立ちはだかるのは、『翔んで埼玉 〜琵琶湖より愛を込めて〜』(11月23日公開)を皮切りに『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』(12月8日公開)、ディズニーの『ウィッシュ』(12月15日公開)、そして『劇場版SPY×FAMILY CODE: White』(12月22日公開)といった大作ラッシュ。まずは次週末に、『シン・ゴジラ』が達成できなかった3週連続1位を飾ることが一つ目の課題となることだろう。
そして12月1日(金)からは、北米で1000館以上の規模で公開も控えている。言わずもがな海外でも人気の高い「ゴジラ」作品。先ごろ行われた北米プレミアには主演の神木隆之介と山崎貴監督が参加し、上映終了後には満場のスタンディングオベーションが巻き起こるなど大盛況。会場に駆けつけた『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(18)のマイケル・ドハティ監督からも「アメージング!」という感想が神木と山崎監督に直接伝えられたとか。
現地の熱狂的なゴジラファンからも支持を得ているようで、「『ゴジラ-1.0』は圧倒的にベストなゴジラ作品。VFXもすばらしかったし、俳優の演技も良かったし、人間ドラマもすごくよかった」といった声や、「映画のトーン、埃だらけの世界を描いているところがすごくインパクトがありました」という声などが寄せられている。北米での興行成績に大いに期待すると共に、今後続々とあがってくるであろう現地の批評家やファンからの反応も追って紹介していきたい。
今週は新作タイトルが一挙に5作品もランクイン。2位にはマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の最新作『マーベルズ』(公開中)が初登場。日本でも興収20億円を突破する大ヒットとなった『キャプテン・マーベル』(19)に続き、ブリー・ラーソン演じるキャプテン・マーベルの新たな戦いが描かれる同作。IMAXやScreenXなどのラージ・スクリーン・フォーマットでの上映が好調で、興収全体のうち21.9%のシェアを占めているようだ。
また3位にランクインしたのは、五十嵐律人の同名ミステリー小説をKing & Princeの永瀬廉主演で映画化した『法廷遊戯』(公開中)。ロースクールを舞台に、模擬裁判“無辜ゲーム”で起きた殺人事件をきっかけに学生たちの裏に隠された真実が暴かれていく物語で、共演には杉咲花や北村匠海、戸塚純貴ら若手の人気キャストが集結。初日から3日間の観客動員は12万人で、興収は1億6900万円となっている。
さらに5位には第36回東京国際映画祭で監督賞と観客賞の2部門に輝いた、稲垣吾郎と新垣結衣共演の『正欲』(公開中)が入り、9位にはテレビアニメ「銀魂」の人気エピソードを再編集した『銀魂オンシアター2D バラガキ篇』(公開中)、10位にはP.A.WORKSの新作長編アニメーション映画『駒田蒸留所へようこそ』(公開中)がそれぞれランクインした。
前週2位に初登場を果たした『映画 すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ』(公開中)は4位となり、累計成績では動員33万人、興収4億円を突破。『ONE PIECE FILM RED』(公開中)は6位となり、累計興収は現在202.7億円と、歴代興収ランキングで現在6位の『ハリー・ポッターと賢者の石』(01)の興収203億円に目前まで迫っている。アンコール上映は11月19日(日)で終了となるので、残り数日で追い抜くことができるのか注目だ。
以下は、1~10位までのランキング(11月10日〜11月12日)
1位『ゴジラ-1.0』
2位『マーベルズ』
3位『法廷遊戯』
4位『映画 すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ』
5位『正欲』
6位『ONE PIECE FILM RED』
7位『ミステリと言う勿れ』
8位『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEスターリッシュツアーズ』
9位『銀魂オンシアター2D バラガキ篇』
10位『駒田蒸留所へようこそ』
今週末は、水木しげる生誕100周年を記念して制作された『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』(11月17日公開)、品川ヒロシがメガホンをとり同名ヤンキーマンガを実写映画化した『OUT』(11月17日公開)などが公開を控えている。
文/久保田 和馬
このランキングのニュースを読む