ぼる塾、『BAD LANDS バッド・ランズ』の安藤サクラにぞっこん!「すべてかっこよすぎる」
「ネリの決断力に憧れます」(あんり)
――ネリは詐欺グループの一人で、受け子をまとめる役割をしている女性です。壮絶な過去への対峙の仕方、弟のジョーを叱り飛ばしながらも愛情がにじみでるような姿、巨悪にねらわれてからの行動など、きっと皆さんのように「カッコいい」と感じる方も多いと思います。ネリの憧れポイントを教えてください。
あんり「私が一番憧れたのは、ネリの決断力です。ネリはすべての決断がものすごく早い。映画を観ている側としては“アンタ、相当な人生を送っているよ”と思うんですが、そんななかでもネリは迷ったり、止まっている姿を見せることなく、走り続けるんです。そんなネリの強さが、本当にカッコいいなと思いました。私たちも明日のこともわからないような職業ですが、そのなかでなにが大事かというと、“なにを決断するのか”ということだと思うんです。ネリはいますべき決断を的確に下して、それらを乗り越えていく。しかもその決断力にみんながついていくというのが、またすごい!周囲の人たちはみんな、ネリに夢中でしたよね。“ネリのようになりたい”と感じましたし、“一秒一秒の決断が大事なんだ”と改めて教えられた気がしています」
田辺「あの決断力、判断力は、本当にすごい!そしてネリは壮絶な状況になりながらも、涙を見せないですよね。そんなところもカッコいいなと思いました。またまとめ役をやっているネリですが、そういう闇の世界で上の立場にいるとしたら、下っ端のことは、捨て駒として見ていてもおかしくないのかなと思いますよね。でもネリは、受け子たち一人一人の人生を考えながら、彼らと接している。人のことを思いやることができる女性なんですよね。ものすごくステキだなと思いました」
きりや「きっとそういうネリだからこそ、周囲も彼女のことを愛していくし、信頼関係も築けたんだろうなと思います。私はすぐに泣いてしまうので、力強く駆けだしていくネリの強さを見ていると“私もそうなりたいな”と思ったりして。ネリの仕草一つ一つ、例えばコーヒーに砂糖を入れて、かき混ぜている姿すら魅力的に感じていました。さらに安藤サクラさんのお芝居、ご本人の魅力もすごいから…!ダボっとした服装で走ったり、キャップをスッと被ったり、そういった何気ない仕草も、安藤さんだからこそ出せるオーラがプラスされることで、すべてが『カッコいい!』と思わされるものになっていました」
「安藤サクラさんの演技がすごすぎる。一体どうなっているの!?」(田辺)
あんり「安藤サクラさんのお芝居は、本当にすばらしかったよね。先ほど田辺さんが『ネリは涙を見せない』と言っていましたが、泣いていなくても“ネリは泣きたいんだろうな”とこちらに想像させるような瞳をしているんですよ!ネリは思っていることのすべてを言葉にするキャラクターではないですが、安藤さんのお芝居から、ネリの心の中にはいろいろな想いが渦巻いているんだろうなということが伝わってくる」
田辺「私は、安藤さんの出演されていたドラマ『ブラッシュアップライフ』が大好きだったんです。本作ではまたまったく違う安藤さんを見ることができて、最高でした。全然違う世界に住む女性であっても、それぞれちゃんと“その場所で生きている人”に見えるんです!安藤さんの演技はすごすぎて、どうしたらあんなことができるの?と思います。私は私以外にはなれないし、いつだって私ですから。どんな人にも変身できる演技力は、本当にすごいなと思います」
きりや「才能としか言いようがないよね。安藤さんが動くたびに、どうしても釘付けになって見ちゃうもん」
あんり「ネリが車のドアをバン!と閉めるシーンがあったじゃない?ああいった行動って、普通に考えたら『もっと優しく閉めなよ』と感じるような、乱暴な仕草だと思うんです。でも安藤さんがやると、なぜかカッコいいんだよね」
きりや「ご飯を食べながらパソコンを打っている姿だって、なぜか美しいもんね」
あんり「私たちがやったら、ただだらしなくなる(笑)。安藤さんが演じたからこそ、雑な行動すら上品に感じられるようなネリになったのかなという気がしています」