「今年のアカデミー賞はホンモノ。まごうことなき傑作」「『良かった』の一言では済ませたくない」「想像を絶する臨場感」『オッペンハイマー』を日本の観客はどう受け止めた?
冷静ではいられない向き合うべき映画
やはり気になるのは、主人公である天才科学者、オッペンハイマーが「マンハッタン計画」に参加した原子爆弾の開発者であること。第二次世界大戦、冷戦、赤狩りと激動の時代を通してオッペンハイマーの栄光と没落を描く物語には、様々な意見が飛び交っている。
「見終わった後のモヤモヤ感。なんか悔しい気持ちになった。それでも、こんな気持ちにさせる俳優の演技やノーラン監督の映し方は最高でした」
「重く苦しく胸が締め付けられる。切なく儚く、けれど美しい。複雑な感情。壮絶で濃密な3時間、すごい映画です」
「個人的には『良かった』の一言では済ませたくない。作品通して多くの色んな意見が上がってるのも納得」
という声は、日本の観客の複雑な心情を物語っている。
「ホラー映画のように心臓の鼓動が速くなる。映画としての興奮と共に、世界を破壊し終わらせてしまう恐怖を感じました。心臓に悪い、でも決して目を逸らせない」
「非常に複雑で難解な映画だが、日本人として、この世界に生きる人間として、受け止めるべき大問題作」
「人間は、同じ無数の人間の頭上から核爆弾を産み落とすという、恐ろしく、愚かな生き物である。そんなことをまざまざと見せつけられた」
との声も。いずれにしても、冷静ではいられない、そんな映画であることは間違いない。
クリストファー・ノーランとキリアン・マーフィーのコンビは最強
役者の演技に関しては、賛辞の声が数多く上がっている。とりわけ、ノーラン作品の常連で、オッペンハイマー役でアカデミー主演男優賞を受賞したキリアン・マーフィーには下記のような賞賛のコメントが寄せられた。
「終盤のオッペンハイマーの表情がこの映画の肝。ノーランが惚れ抜いたキリアンの青い瞳がものすごく活きていて、キリアン以外にこの役を演じられる人はいないと思った」
「それにしてもキリアン・マーフィーの演技がすごかったな。特にとある方が亡くなったシーンのところはすごかった」
「つくりたいけど殺戮したくない二律背反な描写と演技は流石だった」
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