「ホビット」に「ハリー・ポッター」、豪華キャストの共演作、「アクアマン」最新作まで、辰年に観たいドラゴン映画&ドラマ

コラム

「ホビット」に「ハリー・ポッター」、豪華キャストの共演作、「アクアマン」最新作まで、辰年に観たいドラゴン映画&ドラマ

クリスチャン・ベール、マシュー・マコノヒーらが地上を灰の世界に変えた怪物に立ち向かう『サラマンダー』

終末世界を舞台に人類が生き残りを懸けて戦う『サラマンダー』(02)。6500万年前に恐竜を食らい尽くし、休眠状態についていた火を吐くドラゴン“サラマンダー”が目覚め、人類を含む生物のほとんどが絶滅状態に。少年時代に目の前で母親をサラマンダーに殺され、生き残った人々と空からの脅威に怯えながら暮らしていたクイン(クリスチャン・ベール)は、戦車やヘリコプターで武装した義勇兵たちと出会ったことから、人類の生存のためサラマンダーと対峙することになる。

休眠状態から目覚めたサラマンダーが地上の生物を食い尽くす…
休眠状態から目覚めたサラマンダーが地上の生物を食い尽くす…[c]Everett Collection/AFLO

主人公クインを演じるのはクリスチャン・ベール、義勇軍を率いるヴァン・ザン役にマシュー・マコノヒー、クインの親友クリーディー役にジェラルド・バトラーと、2000年代前半の製作だから実現したであろうかなりの豪華な布陣に。全体的に戦闘シーンが多いとは言えないが、どこからともなく空から現れて人間に食らいつくサラマンダーの恐怖、三角測量を用いてサラマンダーの位置を特定しながら戦うヴァン・ザンたちの連携、トラウマを乗り越えて成長するクインの雄姿など見どころは多く、作り手の気概を感じられる作品になっている。ロックバンド、Mad at Gravityによる主題歌「Burn」「Walk Away」も作品の世界観とマッチしていてカッコイイ!

クリスチャン・ベールにマシュー・マコノヒー、ジェラルド・バトラーが共演した『サラマンダー』
クリスチャン・ベールにマシュー・マコノヒー、ジェラルド・バトラーが共演した『サラマンダー』[c]Everett Collection/AFLO

高潔なドラゴンと騎士の絆が描かれる『ドラゴンハート』

神聖視される一方で、権力や力、時に悪の象徴にされることもあるドラゴン。そのなかで、ドラゴンの高潔な魂を描いたのが『ドラゴンハート』(96)だ。10世紀頃のヨーロッパを舞台に、人語を理解し、話すこともできる“最後のドラゴン”ドレイコと、“ドラゴンハンター”の騎士ボーエンの友情を軸に、圧政で人々を苦しめる暴君との戦いが活写されていく。

最後のドラゴンとドラゴンハンターの騎士が出会う
最後のドラゴンとドラゴンハンターの騎士が出会う[c]Everett Collection/AFLO

敵として出会ったドレイコとボーエンが、戦闘が膠着状態に陥ったことから協力関係を結び、だんだんと絆を深めていく様子が楽しい。また、騎士道精神に苦悩するボーエンの姿も映しだされ、暴君を倒すためにドレイコが取る選択は涙なしには見られない。ボーエンをデニス・クエイド、暴君をデイヴィッド・シューリスが演じたほか、なんとドレイコの声をショーン・コネリーが務めている。

ドラゴンと騎士の絆を描く『ドラゴンハート』
ドラゴンと騎士の絆を描く『ドラゴンハート』[c]Everett Collection/AFLO

太ったドラゴンが“コロコロ”かわいい!『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』


根強い人気を誇る名作テーブルトークRPGを原作とする『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』(23)。クリス・パイン演じる盗賊のエドガン、その相棒でミシェル・ロドリゲス扮する戦士ホルガらが凸凹パーティを結成。波乱万丈な冒険を繰り広げながら、ヒュー・グラントの怪演が光る詐欺師や強力な魔法使いに立ち向かっていく。

様々な種族やモンスターが生息する世界が舞台の本作にも、もちろんドラゴンが登場する。希少なアイテムを手に入れるため、地下世界に突入したエドガン一行を巨大なレッド・ドラゴンが襲う。丸々と太ったビジュアルが特徴で、見境なくなんにでもかぶりつこうとしたり、手足は使わずにコロコロと転がりながら移動する様子がなんともかわいらしい。

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