タイタニック号のチケットがあなたのものに!?『タイタニック』25周年記念ボックスを開封してみた

コラム

タイタニック号のチケットがあなたのものに!?『タイタニック』25周年記念ボックスを開封してみた

全世界興収ランキングでは、1位の『アバター』(09)と3位の『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』(22)、そして4位の『タイタニック』(97)と上位を独占。出世作となった『ターミネーター』(84)以降に手掛けた長編劇映画は10本にも満たないながら、その全世界累計興収は87億ドル(約1兆3000億円)にものぼるなど、他の追随を許さない不動のヒットメイカーとして映画史にその名を刻んできたジェームズ・キャメロン監督。

ジェームズ・キャメロンの傑作6本が4K UHDで一挙にリリース!
ジェームズ・キャメロンの傑作6本が4K UHDで一挙にリリース![c] 2024 20th Century Studios.

この春、そんなキャメロン監督のヒット作の数々が初4K Ultra HD&初コレクターズ・エディションの“究極版”となって一挙にリリースされる。その第1弾として3月27日(水)に発売されるのは、「アバター 4K UHD コレクターズ・エディション(数量限定)」と「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター 4K UHD コレクターズ・エディション(数量限定)」「タイタニック 4K UHD 25周年アニバーサリー・エディション(数量限定)」、そして「タイタニック 4K UHD」の4商品。

本稿ではそのなかから、昨年3Dリマスター版が劇場公開され、リバイバル上映としては異例の大ヒットを記録した『タイタニック』の“究極版”をクローズアップ。新規収録されたボーナスコンテンツに加え、劇中に登場するプロップ(小道具)のレプリカなど、超豪華特典がたっぷりと詰め込まれた「タイタニック 4K UHD 25周年アニバーサリー・エディション(数量限定)」を実際に開封しながら、いまなお色褪せない本作の魅力に迫っていきたい。

驚異のロングランと世界的メガヒット!記録にも記憶にも残る“不沈”の名作

スペクタクルとしてもラブストーリーとしても、世界の映画史に燦然と輝く『タイタニック』
スペクタクルとしてもラブストーリーとしても、世界の映画史に燦然と輝く『タイタニック』[c] 1997, 2024 Paramount Pictures and 20th Century Studios

1912年4月14日の深夜。数日前にイギリスのサウサンプトン港を出発し、アメリカのニューヨークへと向かっていた世界最大の客船タイタニック号が氷山に衝突して沈没。2224名の乗員乗客の多くが極寒の海に投げだされ、1500名以上が犠牲となった「タイタニック号沈没事故」。その後様々な映画などで題材にされてきたこの事故を、「ロミオとジュリエット」さながらの身分違いの悲恋物語として描いたのが『タイタニック』だ。

深海に沈んだタイタニック号の調査で1枚の絵が発見され、そのモデルであり事故の生存者である100歳の老女(グロリア・スチュアート)が調査団の船へやってくる。彼女はそこで、当時タイタニック号のなかで繰り広げられた乗客たちの物語を語り始める。母親が勝手に決めた結婚に思い悩む名家の娘ローズ(ケイト・ウィンスレット)は、画家志望の貧しい青年ジャック(レオナルド・ディカプリオ)と出会い恋に落ちる。しかしその先に、思いもよらぬ悲劇が待ち受けていた。


レオナルド・ディカプリオとケイト・ウィンスレットは本作で一気に大スターに
レオナルド・ディカプリオとケイト・ウィンスレットは本作で一気に大スターに[c] 1997, 2024 Paramount Pictures and 20th Century Studios

1997年当時、映画史上最高額の2億ドルの製作費が投じられて完成した本作は、ここ日本の地で世界初上映が行われた。第10回東京国際映画祭のオープニング上映を飾り、ディカプリオやキャメロン監督の来日に、世界中のメディアが殺到。その後、同年末に世界各国で公開を迎えるや空前の大ヒットとなり、それまで全世界興収No. 1だった『ジュラシック・パーク』(93)を抜き去り、史上初めて全世界興収10億ドルを突破。第70回アカデミー賞では14部門にノミネートされ、作品賞を含む史上最多タイの11部門を受賞するなどその年の賞レースを席巻。

北米では翌年秋まで40週以上にわたるロングランを記録し、日本でも連日映画館には長蛇の列ができるなど社会現象となり、当時の国内興収新記録となる興収262億円を突破。ほかにも映画史のありとあらゆる記録を塗り替えていったが、紹介していけばきりがないほど。セリーヌ・ディオンの歌う主題歌「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」や、船首で両手を広げるという誰もが知る名シーンなどと共に、“不沈”の名作として世界中でいまなお愛され続けている歴史的名作だ。

数々の名シーンや名台詞と共に、25年経っても色褪せない『タイタニック』
数々の名シーンや名台詞と共に、25年経っても色褪せない『タイタニック』[c] 1997, 2024 Paramount Pictures and 20th Century Studios

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