お家で“絶叫上映”!?盛り上がってストレス解消できる、スカッと系映画4選!

コラム

お家で“絶叫上映”!?盛り上がってストレス解消できる、スカッと系映画4選!

緊急事態宣言が継続している東京など首都圏の1都3県と北海道について、政府は、感染者数の減少傾向などが続けば25日にも宣言を解除する方針が明らかにした。対象地域の映画館も営業再開または再開に向けて動き出している。兆しは見えてきたものの、外出自粛の日々が続きストレスが溜まりがち。そんなモヤモヤを解消してくれる、“ヘッドホンで爆音上映”するのにぴったりな、自宅でも盛り上がれる映画を紹介したい。

疾走感と絶妙にマッチした選曲!アップテンポなクライム・アクション『ベイビー・ドライバー』(17)

ノリノリな曲とカーチェイスが爽快な『ベイビー・ドライバー』
ノリノリな曲とカーチェイスが爽快な『ベイビー・ドライバー』

まずは、『ショーン・オブ・ザ・デッド』(04)などで知られるエドガー・ライト監督のハリウッド本格進出作となった『ベイビー・ドライバー』から。幼い時の事故の後遺症による耳鳴りを紛らわすため、イヤホンで音楽を聴きながら生活している青年ベイビー(アンセル・エルゴート)。
彼は、音楽でさらに覚醒する類まれなドライビング・テクニックを駆使して、銀行や現金輸送車を襲った強盗団を“逃がす”運転手だ。借金返済のため組織に雇われ指定された強盗チームに加わっていたが、借金の完済まで残りわずかとなった頃、行きつけのダイナーの店員デボラ(リリー・ジェームズ)と恋仲になり、危険な仕事から足を洗おうと決意。しかし、彼女の存在を知った組織のボスに脅されて手を貸すはめになった無謀な強盗計画で、様々なトラブルに見舞われてしまい…。

「イケてる音楽×カーアクション」の相乗効果で、冒頭からぶっちぎりのハイテンション!内気で自身の任務と音楽以外に興味を示さなかったベイビーが、愛する者ができたことで芽生えた決意を胸に最終決戦に挑んでいく。その勇気と成長に胸が熱くなるのはもちろん、スリリングな展開のなかに「この曲カッコイイ!」と新たな“音楽”との出会いもあるので、いつもより少しヘッドホンのボリュームを上げてチェックしてほしい。

荒廃した砂漠が広がるカオスな世界で希望を見いだせ!『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(15)

『マッドマックス 怒りのデス・ロード』ほか、盛り上がっちゃう映画をお家でチェック!
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』ほか、盛り上がっちゃう映画をお家でチェック![c]2015 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED

ディストピアな世界観ながら、なぜかテンションが上がってしまう不思議な魅力を放っているのが『マッドマックス 怒りのデス・ロード』だ。資源が枯渇し、法も秩序も崩壊した近未来が舞台。荒野を一人でさまようマックス(トム・ハーディ)は、砂漠を支配するイモータン・ジョー(ヒュー・キース・バーン)の一味であるウォーボーイズに捕らわれる。ジョーへの忠誠を誓う彼らの”輸血袋”として再び荒野に駆り出されるなか、ジョーの配下の女戦史フュリオサ(シャーリーズ・セロン)と出会い、ジョーへの反乱を計画する彼女たちと力を合わせて新たな生きる道を模索していく。

全身白塗りのウォーボーイズや、クリーチャー的な風貌をしたイモータン・ジョーなど、ビジュアルインパクトが強いキャラクターたちに圧倒される本作。彼らの異常なまでの高揚ぶりや、フュリオサらが自由を求め戦うドラマが病みつきになり、劇場公開時にはリピーターが続出。さらに第88回アカデミー賞では6冠を獲得したほか、2017年にはモノクロ版『マッドマックス 怒りのデス・ロード ブラック&クロームエディション』の公開や爆音上映、応援上映など、様々な形で長らく熱狂的なムーブメントを巻き起こした。自宅にいることが多く刺激に飢えたいまこそ、この熱狂を体験してほしい。

伝説の英雄“バーフバリ”を讃えずにいられない!『バーフバリ 伝説誕生』(15)、『バーフバリ 王の凱旋』(17)

マヒシュマティ王国の王位継承を巡る数奇な運命を描いた一大巨編(『バーフバリ 伝説誕生』)
マヒシュマティ王国の王位継承を巡る数奇な運命を描いた一大巨編(『バーフバリ 伝説誕生』) [c] ARKA MEDIAWORKS PROPERTY, ALL RIGHTS RESERVED.

とにかく元気をもらいたい…そんな時にピッタリなのが、インド映画界のスーパースター、プラバースが主演した『バーフバリ 伝説誕生』と、その続編『バーフバリ 王の凱旋』だ。高貴な装束を身にまとった老女が、自らの命を犠牲に赤ん坊を守りながらある村に流れ着く。村人に拾われた赤ん坊はシヴドゥ(プラバース)と名づけられたくましく成長し、女戦士アヴァンティカ(タマンナー)と恋に落ちる。
アヴァンティカの一族が、マヒシュマティ王国を牛耳る暴君バラーラデーヴァ(ラーナー・ダッグバーティ)の悪政に抵抗すべく、25年間幽閉されている伝説の王妃の救出を計画していることを知ったシヴドゥ。愛するアヴァンティカのために王国に潜入するが、やがて自分こそがこの国の王位継承者マヘンドラ・バーフバリであることがわかり、バラーラデーヴァとの因縁の対決へと向かう。

『伝説誕生』の終盤で畳みかけるようにシヴドゥの父親であるアマレンドラ・バーフバリ(プラバース/二役)の武勲やカリスマ性、その彼が仲間の裏切りにより死を迎えたことなど、マヒシュマティ王国の王位継承争いが生んだ激動の生涯が明かされる。そして『王の凱旋』では、暴君バラーラデーヴァの嫉妬心が生んだ悲劇や、そして25年を経て父の仇を討つシヴドゥの豪快なアクションなどが展開。馬にまたがり火のなかを駆け抜けたり、ハイテクすぎる戦車に乗ってバッタバッタと敵陣をなぎ倒したりと、めくるめく映像体験には舌を巻いてしまうほど。王国の住民に共鳴して「バーフバリ!バーフバリ!」と声を上げずにはいられない、否が応でも元気が出る快作だ。

名曲の数々を歌いたくなる『ボヘミアン・ラプソディ』(18)

【写真を見る】いまこそお家で大合唱!?モヤモヤ解消系映画を堪能しよう!(『ボヘミアン・ラプソディ』)
【写真を見る】いまこそお家で大合唱!?モヤモヤ解消系映画を堪能しよう!(『ボヘミアン・ラプソディ』)[c]2018 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.

声を合わせたくなる映画といえば、伝説的ロックバンドとしていまなお世界中で愛されているクイーンの誕生の経緯からスター街道を走る彼らの栄光と苦悩を描いた『ボヘミアン・ラプソディ』も必見だろう。容姿にコンプレックスを抱えながらも抜群の歌唱力を持つ青年フレディ(ラミ・マレック)が、ファンだったバンドのギタリストであるブライアン(グウィリム・リー)らと出会い、ボーカルとしてバンドに加入。ロックの既成概念に囚われない自由な発想でヒット曲を生み出し、やがて世界的なスターとなるが、メンバーとの対立やスキャンダルによるメディアの過度なプレッシャーにより、フレディはしだいに追い詰められ孤独を深めていく…。

苦悩を抱えるフレディの姿に胸を締めつけられるシーンもある一方、名曲誕生の瞬間や圧巻のライブパフォーマンスには思わず感嘆。クイーンファンはもちろん、クイーンをそこまで知らない世代でも「この曲もクイーンなの!?」と長年愛され続けてきた彼らの偉大さを痛感することだろう。自宅で本作を観ながら(※音量に注意しつつ)声を出して歌えば、ストレス発散できること間違いなし!

在宅勤務で仕事とプライベートの境が曖昧になったり、職業柄どうしても混み合う通勤電車に乗らないといけなかったり…慣れない状況に疲れが溜まりがちないまこそ、これらの映画で気分転換してほしい!

文/トライワークス

■『ベイビー・ドライバー』
Blu-ray 発売中
価格:4,743円+税
発売・販売元:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

■『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
Blu-ray & DVD発売中 デジタル配信中
価格:Blu-ray 2,381円+税、DVD 1,429円+税
発売・販売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント

■『バーフバリ 伝説誕生』
発売中
価格:Blu-ray 4,700円+税、DVD 3,980円+税
発売・販売元:ツイン

■『バーフバリ 王の凱旋』
発売中
価格:Blu-ray 4,700円+税、DVD 3,980円+税
発売・販売元:ツイン

■『ボヘミアン・ラプソディ』
DVD 発売中
価格:3,800円+税
発売・販売元:20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン

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