「LOTR」に『グリーンブック』、クローネンバーグ作品のヴィゴ・モーテンセンが65歳に!推したくなる理由“ベスト65”を偏愛ライターが考えてみた
“ロード”というタイトルに縁がある
54:スペインの歴史劇『アラトリステ』(06)
スペインの国民的な冒険歴史小説が原作で、孤高の剣士役がハマっている。できれば、三部作、せめて前後編で観たかった。
55:エド・ハリス監督作『アパルーサの決闘』(08)
ハリス演じる凄腕ガンマンの相棒という役どころ。どこまでも献身的な姿が泣かせる。
56:『ザ・ロード』(09)
文明が崩壊してしまった世界を舞台に、人間の尊厳を守ることを息子に伝える父親役を体現。
57:『オン・ザ・ロード』(13)
アメリカの作家、ジャック・ケルアックの青春小説が原作で、小説家のウィリアム・バロウズにあたるオールド・ブル・リー役で出演。バロウズといえば、著作「裸のランチ」がクローネンバーグによって映画化されており、やはり縁が深い。
58:“ロード”というタイトルに縁がある
「ロード・オブ・ザ・リング」、『ザ・ロード』、『オン・ザ・ロード』。
アラゴルン役を大切に想っている
59:枯れ専二大俳優
“北欧の至宝”ことマッツ・ミケルセンと共に大人気。
60:ミケルセンとの2ショット
2022年の第75回カンヌ国際映画祭にて2人がめぐり合い、ハグをするなど和気あいあいとする姿にほっこりした人も多いはず。
61:クローネンバーグの問題作『クラッシュ』(96)を語る
4Kレストア版が2018年の第43回トロント国際映画祭で上映された際のプレゼンターとして登場。
62:クローネンバーグへの尊敬
モーテンセン曰く、クローネンバーグの作品は自分の考えを押しつけるようなことはしない。捉え方を観客に委ねるところが気に入っているという。
63:高次元での共鳴
『クライムズ・オブ・ザ・フューチャー』の脚本を読んで「笑った」ともコメントしているので、両者の感性やユーモアはかなりの高次元で共鳴し合っているに違いない。
64:監督2作目も公開待機中
西部劇『The Dead Don't Hurt(原題)』を監督&主演し、共演はヴィッキー・クリープス。先日の第48回トロント国際映画祭でお披露目された。監督としてのこれからの活躍も楽しみ。
65:アラゴルン役を大切に想っている
「ロード・オブ・ザ・リング」に参加したことでチャンスが広がったと語っている。
俳優、監督、アーティストとしての様々な顔を見せてくれるヴィゴ・モーテンセン。これからの活躍もさらに追い続け、いつか“ベスト100”も発表してみたい。
文/平尾嘉浩