「ヒーローの日」記念!総勢180名網羅のマーベル・シネマティック・ユニバース相関図で、ヒーローたちの関係性をプレイバック
●ロキ
血のつながりはないがソーの弟として登場したロキ(トム・ヒドルストン)。アスガルドを統べようとしていたが、兄との戦いに敗れて宇宙に放逐される。そこでサノスと出会い、共謀して地球にチタウリを送り込むことに加担した。アベンジャーズとの戦いに敗れると、アスガルドに戻されて収監。アスガルドがダーク・エルフの侵攻を受け、母親のフリッガ(レネ・ルッソ)の命を奪われたことをきっかけにソーと共闘する。父オーディン(アンソニー・ホプキンス)の死、それによって復活した姉の“死の女神”ヘラ(ケイト・ブランシェット)との戦いなどを経て改心していく。四次元キューブを狙うサノスにアスガルドの避難船が攻撃を受けた際には、サノスに忠誠を誓うふりをして暗殺を試みるが失敗し、絞め殺されてしまう。しかし、自身の命をかけて人々を守ろうとする姿は、アベンジャーズの一員と言っていいほどの行動だったと言えるだろう。
これにより、これまでのロキは死亡。しかし、サノスによって全宇宙の半分が塵と化して消滅し、生き残ったアイアンマンやキャプテン・アメリカたちが世界を元に戻すため過去に戻ってインフィニティ・ストーンを集め回った際に、ニューヨーク決戦時のロキが四次元キューブを使って時空の彼方へ逃亡している。このロキはワープした先で時間変異取締局(TVA)に捕まり、神聖時間軸を乱す者を取り締まるエージェントとして活動することに(くわしくはドラマシリーズ「ロキ」をチェック)。マルチバースとして枝分かれしていく時間軸の変異に立ち会い、制御不能に陥り、崩壊していく世界を救おうと奮闘した。
●ネビュラ
サノスの養女として、ガモーラと共に育てられたネビュラ(カレン・ギラン)。当初はサノスの命を受け、クリー人の過激派ロナン(リー・ペイス)の手先として行動し、“ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー”の一員となった義姉のガモーラ(ソーイ・サルダナ)を抹殺しようとするが失敗。その後、賞金首として追われるなかでガモーラたちと再会し、スター・ロードことピーター・クイル(クリス・プラット)の父親であるエゴ(カート・ラッセル)との戦いに参加。姉と互いの想いを語り合うことで和解する。
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(18)では、サノスを倒すという目的は同じながら、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーとは別行動を取っていたネビュラ。サノスに捕らえられ、ガモーラが知るソウルストーンの在処を語らせるための人質として利用されてしまう。その結果、ソウルストーンと引き換えにガモーラが犠牲となったため、ピーターに協力する形で惑星タイタンへと向かう。しかしそこで、サノスの“指パッチン”によって仲間たちが次々と消えてしまい、生き残ったトニーと共に地球への帰還を目指すことになる。長い漂流期間にトニーと交流したことを通じて心がさらに変化し、その後はアベンジャーズに参加。世界が元に戻ったあとは、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの中心メンバーとして行動するようになった。
S.H.I.E.L.D.やヒドラは崩壊し、新たな組織が発足
このように、かつてヒーローと敵対しながらも仲間になったキャラクターがいる。その一方で、MCUでは組織自体も大きく変化している。アベンジャーズ結成のきっかけとなったS.H.I.E.L.D.は、組織内部にヒドラの残党が長年にわたって入り込んでおり、ヒドラが本格的に行動を開始した結果、その戦力を利用されてしまい最終的にはテロ勢力としてのレッテルを貼られて崩壊。当のヒドラもS.H.I.E.L.D.を崩壊させて活動を活発化させたものの、アベンジャーズの活躍によってその芽は摘まれていき、ヒドラの研究施設があった東欧の国、ソコヴィアに残っていた残存勢力が潰されたことによって壊滅している。
S.H.I.E.L.D.の解体以降は、政府が特殊能力を持つヴィランや異星からの侵略に対して対策を強化。スターク・インダストリーと政府の合弁組織であるダメージ・コントロール局(DODC)が発足し、ヒーローとヴィランの戦いにおける事後処理や外宇宙から来たテクノロジーや武器などの回収、管理を担当し、ヴィランに対しては所属する軍隊組織が攻撃、対処を行ってきた。また、知覚兵器観察対応局(S.W.O.R.D.)という、宇宙からの脅威に対しての観察や捜査、さらには対応兵器の開発を担う組織も存在しており、アベンジャーズの創設当初では考えられなかった国家としての対ヴィランや外宇宙からの侵略に対しての防衛機構が発展していった。