ネタバレできない「機動戦士Gundam GQuuuuuux(ジークアクス)」。スタッフまとめでさらに高まる、テレビシリーズへの期待

コラム

ネタバレできない「機動戦士Gundam GQuuuuuux(ジークアクス)」。スタッフまとめでさらに高まる、テレビシリーズへの期待

カラーとサンライズが初タッグを組んだ、「ガンダム」シリーズの最新作「機動戦士Gundam GQuuuuuux(ジークアクス)」。そのテレビシリーズの放送に先駆け、一部話数を劇場上映用に再構築した『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』が公開中だ。

宇宙に浮かぶスペース・コロニーで平穏に暮らしていた女子高生アマテ・ユズリハは、戦争難民の少女ニャアンと出会ったことで、非合法なモビルスーツ決闘競技“クランバトル”に巻き込まれる。エントリーネーム“マチュ”を名乗るアマテは、GQuuuuuuXを駆り、苛烈なバトルの日々に身を投じていく。同じ頃、宇宙軍と警察の双方から追われていた正体不明のモビルスーツ“ガンダム”と、そのパイロットの少年シュウジが彼女の前に姿を現す。そして、世界は新たな時代を迎えようとしていた。

モビルスーツ決闘競技“クランバトル”に足を踏み入れるアマテ・ユズリハ(マチュ)
モビルスーツ決闘競技“クランバトル”に足を踏み入れるアマテ・ユズリハ(マチュ)[c]創通・サンライズ

主人公のアマテ・ユズリハの声を「響け!ユーフォニアム」シリーズの黒沢ともよ、ニャアンの声を「進撃の巨人」の石川由依、そしてシュウジ・イトウの声を「群青のファンファーレ」の土屋神葉が担当している本作は、スタッフ陣も錚々たる顔ぶれが集結。そこで本稿では、本作の参加スタッフの一部を、それぞれの簡単なプロフィールと、これまで携わってきた作品と共に紹介していこう。

鶴巻和哉×榎戸洋司の黄金タッグ!庵野秀明は脚本・コンテ等で参加

鶴巻和哉(監督・デザインワークス・画コンテ・演出)

2021年4月11日『シン・エヴァンゲリオン劇場版』大ヒット御礼舞台挨拶に登壇した鶴巻和哉
2021年4月11日『シン・エヴァンゲリオン劇場版』大ヒット御礼舞台挨拶に登壇した鶴巻和哉撮影/成田おり枝

スタジオジャイアンツを経てガイナックスに移籍後、「ふしぎの海のナディア」や「新世紀エヴァンゲリオン」など多くのアニメーション作品に参加。OVA作品「フリクリ」「トップをねらえ2!」で監督を務めた後、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズでは監督を務めながら画コンテや原画などにも関わり、『シン・ゴジラ』(16)や『シン・仮面ライダー』(23)にも参加。本作では監督に加え、デザインワークス、画コンテ、演出としても携わっている。

榎戸洋司(シリーズ構成・脚本)
「美少女戦士セーラームーンS」で脚本家としてデビューした後、「新世紀エヴァンゲリオン」では庵野秀明と共に共同で脚本を執筆。その後も「少女革命ウテナ」や「桜蘭高校ホスト部」「文豪ストレイドッグス」などの人気作を手掛け、鶴巻監督が手掛けた「フリクリ」「トップをねらえ2!」では全話の脚本を担当。「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズには脚本協力として参加した。

●庵野秀明(脚本・デザインワークス・画コンテ)

2024年10月6日「『宇宙戦艦ヤマト』50周年記念 アニバーサリーデー上映 Produced by 庵野秀明」に登壇した庵野秀明
2024年10月6日「『宇宙戦艦ヤマト』50周年記念 アニバーサリーデー上映 Produced by 庵野秀明」に登壇した庵野秀明撮影/タナカシノブ

学生時代から自主制作映画を手掛け、「超時空要塞マクロス」(82)、『風の谷のナウシカ』(84)等に原画マンとして参加。「トップをねらえ!」や「ふしぎの海のナディア」「新世紀エヴァンゲリオン」「彼氏彼女の事情」などを監督したほか、アニメーションや実写を問わず様々な作品に参加。総監督を務めた『シン・ゴジラ』では、樋口真嗣と共に第40回日本アカデミー賞最優秀監督賞を受賞している。最新作は脚本・監督を務めた実写映画『シン・仮面ライダー』(23)。

(キャラクターデザイン)

西尾維新の小説「戯言」シリーズや「刀語」をはじめ、複数の書籍で表紙絵や挿絵を担当してきたイラストレーター。ゲームでは「ポケットモンスター サン・ムーン」以降のポケモンシリーズで一部キャラクターデザインを務めているほか、鶴巻監督の短編アニメ「I can Friday by day!」でもキャラクターデザインを担当。『シン・エヴァンゲリオン劇場版』(21)にはデザインワークスとして参加していた。

山下いくと(メカニカルデザイン)

「トップをねらえ!」「ふしぎの海のナディア」「新世紀エヴァンゲリオン」「戦闘妖精雪風」など多くの作品でメカニックデザインを担当。小説「エヴァンゲリオンANIMA」では、企画、執筆、デザイン、イラストを兼任、2015年に日本アニメ(-ター)見本市では、監督として「偶像戦域」を発表。「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズでもメカニックデザインを務めたほか、『シン・ウルトラマン』(22)と『シン・仮面ライダー』(23)ではデザイナーとして参加している。


ここで紹介した以外にも、アニメーションキャラクターデザインとキャラクター総作画監督を『泣きたい私は猫をかぶる』(20)の池田由美と『シン・エヴァンゲリオン劇場版』でデザインワークスに携わった小堀史絵が務めたり、アニメーションメカニカルデザインとメカニカル総作画監督を『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』(21)などの「ガンダム」作品や『シン・エヴァンゲリオン劇場版』にも携わってきた金世俊が務めるなど、実力派スタッフが参加している。

関連作品