稲垣吾郎、永野芽郁、吉沢亮に『エブエブ』監督やS.S.ラージャマウリ…総勢28人の「映画人が選ぶ、ベスト映画2022」は?

コラム

稲垣吾郎、永野芽郁、吉沢亮に『エブエブ』監督やS.S.ラージャマウリ…総勢28人の「映画人が選ぶ、ベスト映画2022」は?

劇場版 呪術廻戦 0』(21)の大ヒットで始まり、濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』(21)が日本映画として初めてアカデミー賞作品賞にノミネート。『トップガン マーヴェリック』(公開中)の記録的大ヒットに、社会現象を巻き起こした『ONE PIECE FILM RED』(公開中)。新海誠監督の3年ぶりの新作『すずめの戸締まり』(公開中)も興収100億円を超えた。映画館に活気が戻り、多くの傑作が生まれた。

毎年恒例ベスト映画企画!2022年を彩った映画人は、なにを選ぶ?
毎年恒例ベスト映画企画!2022年を彩った映画人は、なにを選ぶ?

そんな2022年を彩った映画人たちは、この一年どんな映画に魅了されたのだろう?MOVIE WALKER PRESSでは毎年恒例の「映画人が選ぶ、ベスト映画2022」企画を実施。様々な監督や俳優、映画関係者に“2022年に鑑賞してグッときた作品”を最大3作品まで選んでもらい、その魅力を語ってもらった。本稿ではいくつかの回答を抜粋して紹介する。

稲垣吾郎は『マイ・ブロークン・マリコ』を絶賛!
稲垣吾郎は『マイ・ブロークン・マリコ』を絶賛!

まずは2022年に2年ぶりの主演映画『窓辺にて』(公開中)が公開された稲垣吾郎。俳優としての活動はもちろん、映画連載を持ち、洋画も邦画も毎週欠かさず観ている稲垣が選んだのは、タナダユキ監督の『マイ・ブロークン・マリコ』(22)。「俳優のお芝居にも本気を感じました」と、友人の遺骨を持って旅をする主人公を演じた永野芽郁の演技にあたたかな賛辞を送っている。

永野芽郁は韓国の青春ドラマに魅了される
永野芽郁は韓国の青春ドラマに魅了される

そんな稲垣を魅了した永野も回答者として登場。2022年に2本の出演映画が公開され、主演を務めた連続ドラマも放送されるなど絶好調の一年だった。永野がチョイスしたのは、映画ではなく韓国ドラマの「二十五、二十一」(Netflixにて配信中)。『お嬢さん』(16)のキム・テリと『ジョゼと虎と魚たち』(20)のナム・ジュヒョクが共演した青春ドラマで、永野は「理想とするものがすべて詰まっていながら現実もきちんと描かれていて魅力的に感じました」とうっとりした様子。

「ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜」のコンビで母娘愛憎劇に挑んだ『母性』
「ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜」のコンビで母娘愛憎劇に挑んだ『母性』[c]2022 映画「母性」製作委員会

近年世界的にも評価が高まっている韓国ドラマ。永野と『母性』(公開中)で母娘役を演じた戸田恵梨香も、イ・ソンギュンと“IU”ことイ・ジウンが共演した「マイ・ディア・ミスター〜私のおじさん〜」をセレクトし、「これまで観た韓国作品のなかでベストワンと言っていいくらい大好き」と大絶賛。俳優として刺激をもらったことを告白した。

吉沢亮も韓国ドラマのクオリティの高さに驚嘆!
吉沢亮も韓国ドラマのクオリティの高さに驚嘆!

また『ブラックナイトパレード』(公開中)で主演を務め、2023年には『ファミリア』(2023年1月6日公開)や「東京リベンジャーズ」最新作、「キングダム」最新作などが控える吉沢亮も、ハリウッドの豪華俳優たちが共演した『ドント・ルック・アップ』(Netflixにて配信中)と合わせて、チェ・ウシクキム・ダミ共演の「その年、私たちは」(Netflixにて配信中)をチョイス。「韓国のドラマはレベル高けぇな〜と思いました」と驚嘆していた。

ヴィム・ヴェンダース監督とタッグを果たした役所広司
ヴィム・ヴェンダース監督とタッグを果たした役所広司


吉沢と『ファミリア』で共演する役所広司は、「THE TOKYO TOILET Art Project with Wim Wenders」という企画でタッグを組んだドイツの巨匠ヴィム・ヴェンダース監督の代表作を改めて観直し感銘を受けたという。ディズニープラス「スター」オリジナルドラマ「ガンニバル」が配信中の柳楽優弥も、名優ジャン・ポール・ベルモンドの代表作のひとつ『リオの男』(64)を挙げ、「こういう演技をしたいなと思えた」と振り返る。第一線で活躍する俳優たちは、やはり往年の名監督・名優の作品から影響を受けているようだ。

辻村深月はミニシアター系日本映画をセレクト
辻村深月はミニシアター系日本映画をセレクト

ほかにも、『ハケンアニメ!』(22)と『かがみの孤城』(公開中)で著作の映画化が相次いだ作家の辻村深月は、『メタモルフォーゼの縁側』(22)と『サバカン SABAKAN』(22)、ドキュメンタリー映画の『たまねこ、たまびと』(公開中)を。『母性』が映画化された湊かなえは『エルヴィス』(22)と『犬王』(22)、『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』(22)と、“イヤミス”作家らしからぬエンタメ色の強いチョイスをしてくれた。

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