BEST MOVIES「映画人が選ぶ、ベスト映画2020」 - MOVIE WALKER PRESS
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BEST MOVIES

「映画人が選ぶ、ベスト映画2020」

2020年にMOVIE WALKER PRESSを彩ってくれた方々を中心に、
2021年の新作プロジェクトにも期待がかかる
監督・俳優・映画人にアンケートを実施。
今年グッと来た映画とその理由も教えてもらいました。
回答は順次アップデート予定。気になる人の回答をお楽しみに!

綾野剛

綾野 剛

俳優

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5回ほど観ていますが、毎回琴線に触れます。

僕にとって新作の『ヤクザと家族 The Family』は現段階の集大成。今年一年はずっとこの作品について考えていたこともあり、先日『突入せよ!「あさま山荘」事件』を観直しました。というのも、美術監督が同じ部谷京子さんなんです。もう5回ほど見ていますが、毎回琴線に触れます。もうひとつ美術つながりで、事務所の社長、山本又一朗が手掛けた『Mishima: A Life in Four Chapters』を。日本では未公開で、先日出た海外版DVDを観たんですが、セットに対する概念が飛びぬけていて。「なんだこれは。昔はこれが出来て、なぜいまはできていないんだろう」とその美意識の高さに衝撃を受けました。竹中和雄さんと共に美術を手掛けた石岡瑛子さんはいま、東京都現代美術館で展覧会が開催中。『Mishima』の展示もあるそうなので気になっています。

Profile

1982年生まれ、岐阜県出身。2003年に俳優デビューし、2011年、NHK連続テレビ小説「カーネーション」でヒロインの恋の相手役を演じる。主演作『そこのみにて光輝く』(14)では第88回キネマ旬報ベスト・テン主演男優賞など数多くの賞を受賞。『日本で一番悪い奴ら』で第40回日本アカデミー賞優秀主演男優賞したほか、多くのテレビドラマ・映画で活躍。近作に『ドクター・デスの遺産‐BLACK FILE‐』(公開中)、待機作に『ヤクザと家族 The Family』(1月29日公開)、『ホムンクルス』(4月2日公開)がある。
プロフィール写真 撮影/KAZUTAKA NAKAMURA/Men's JOKER

有村架純

有村架純

女優

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コロナ禍では、自分のケアをちゃんとしたいと思いました

『7番房の奇跡』は号泣の嵐でした。報われない内容で、社会性を問うようなお話ですが、コミカルなシーンもいっぱいあり、そのバランスの良さや構成力にも感銘を受けました。『トガニ 幼き瞳の告発』も再度、観直しましたが、クオリティの高さに改めてびっくりしました。『きみの鳥はうたえる』は、すごく好きな俳優さんである柄本佑さんや石橋静河さんの出演作で、ナチュラルな芝居がすごいなと思い、勉強になりました。コロナ禍では、自分のケアをちゃんとしたいと思い、お香やアロマを炊いて、部屋を居心地のいい空間にしました。そこで映画を観たり、漫画を読んだり、丁寧に料理をしたり、テレビ電話で英会話をしたりしていました。

Profile

1993年2月13日生まれ、兵庫県出身の女優。NHK連続テレビ小説「あまちゃん」(13)で人気を博し、その後第39回日本アカデミー賞優秀主演女優賞および新人俳優賞を受賞した『映画 ビリギャル』(15)数々の話題作に出演。主な出演作は、『ストロボ・エッジ』(15)、『ナラタージュ』(17)、『コーヒーが冷めないうちに』(18)、『フォルトゥナの瞳』(19)など。坂元裕二脚本の『花束みたいな恋をした』が2021年1月29日(金)公開のほか、『るろうに剣心 最終章The Final/The Beginning』(21)がGWに公開予定。

Alexandros

[Alexandros]

アーティスト

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『シカゴ7裁判』は身のしまった、観応えのある映画でした

『シカゴ7裁判』は、アカデミー賞候補と言われていますが、正直、そこをすごく意識した映画で、少し嫌味はあるんですが、非常におもしろかったです。久しぶりに身のしまった映画で、『JFK』のオリヴァー・ストーン的でありつつ、ブラックジョークをひねったような雰囲気もあり、観応えのある映画でした。俳優陣も良かったです。また、アメリカではあまりヒットしなかったようですが、ジョニー・デップ主演の『グッバイ、リチャード!』は、すごく好きでした。あとは今年の初めに観た 『ジョジョ・ラビット』。これはみんながいいと言ってました。

Profile

川上洋平(Vo&G)、磯部寛之 (B&Cho)、白井眞輝 (G)、庄村聡泰(D)からなる4人組ロックバンド。2016年にアルバム「EXIST!」がオリコンウィークリーチャートで初登場1位を獲得。ロックフェスに数多くヘッドライナーとして出演するほか、映画やテレビドラマ・CMなどの楽曲提供も行う。[Alexandros]初のコンセプトアルバム『Bedroom Joule』収録曲「rooftop」から岩井俊二監督が着想を得て、脚本を書き下ろし。メンバー4人が出演したショートムービー『夢で会えても』が、12月5日よりLINE NEWSの動画コンテンツ「VISION」で公開中。3月17日(水)に「rooftop」も収録される初のベストアルバム「Where's My History?」をリリース。

市川猿之助

市川猿之助

歌舞伎俳優

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テレビ放映されていたきっかけで鑑賞しました

コロナ禍では趣味の読書をしておりました。普段映画やドラマはあまり観ないのですがこの作品はテレビ放映されていたきっかけで鑑賞しました。飛行機の中で映画を観ることもあります。

Profile

東京都出身。2012年、二代目市川亀治郎改め、四代目市川猿之助を襲名。テレビドラマ、映画、現代劇、バラエティ番組にも多数出演し、2020年は「半沢直樹」での怪演も話題に。自身が監督・脚本・演出を手掛けた図夢(ずぅむ)歌舞伎『弥次喜多』が、Amazon Prime Videoにて独占レンタル配信中。

柄本佑

柄本佑

俳優

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『リチャード・ジュエル』は前情報も入れずに観に行きました

『リチャード・ジュエル』は、「クリント・イーストウッド監督の映画は絶対に観よう」ということで、前情報も入れずに観に行きました。サム・ロックウェルではなく、まさかあの太った男性が主人公だとは思わなかったので、冒頭から驚かされました(笑)。クライマックスもすばらしく、あんな映画を観せられたらどうしようもない…というくらいおもしろかったです。『一度も撃ってません』は、石橋蓮司さんを筆頭に、スマートでカッコいいおじさんたちが遊んでいる姿を見られて、最高でした。(岸部)一徳さんにしろ、(佐藤)浩市さんにしろ、皆さんが“蓮司さんが主役”という場所を楽しみながら、映画づくりをされていた。先輩方のああいった姿を見ていると、とてもうれしくなります。『劇場版 ひみつ×戦士 ファントミラージュ! ~映画になってちょーだいします~』は、三池崇史監督の作品です。子ども向けの映画ではありますが、三池監督はそういった映画でも必ず、客観的な視点を入れていて、地に足のついた映画になっていたように思います。大人な映画だなと思いました。また、大部屋の役者さんたちをしっかりとキャスティングされていて、そういった点もすてきだなと感じました。三池監督は、役者に対して本当に優しい監督だなと思います。
※プロフィール写真クレジット:[c]須藤秀之

Profile

1986年12月16日生まれ、東京都出身の俳優。2003年、映画『美しい夏キリシマ』で主演デビュー。2019年は「きみの鳥はうたえる」をはじめ3本の主演映画で第92回キネマ旬報ベスト・テン主演男優賞、第73回毎日映画コンクール男優主演賞などを受賞。2021年は、第46回放送文化基金演技賞も受賞した『心の傷を癒すということ 《劇場版》』(1月29日公開)や、『痛くない死に方』(2月20日公開)の公開が控えている。

尾上松也

尾上松也

歌舞伎俳優

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リラックスして過ごす時間がいかに大切か、気付かされました

『ランボー ラスト・ブラッド』は映画館へ観にいってとても感動しました。ランボー好き、スタローン好きとしては最高でしたね。また「半沢直樹」に出演させていただいていた際に、改めて観直した映画が、堺雅人さん主演映画『南極料理人』です。ご飯を食べるシーンが素晴らしく、とても好きな映画です。『鬼滅の刃』は一番最近観た映画です!コロナ禍ではキャンドルにハマって、いまとなっては唯一の趣味になりました。アロマキャンドルを使っていますが、香りというよりは、つけた火を見て楽しむという感じです。自粛期間中、オフの時間をどれだけリラックスして過ごせるか、そういう時間がいかに大切かということに気づかされ、改めて自分自身を見つめ直しました。

Profile

1985年1月30⽇生まれ、東京都出身の歌舞伎俳優。1990年に二代目尾上松也を名乗り初舞台を踏む。歌舞伎自主公演「挑む」やオリジナル公演「百傾繚乱」にも取組み、「エリザベート」(15)や主演を務めた「メタルマクベス disc2」(18)などの舞台でも活躍。『モアナと伝説の海』(17)では声優に初挑戦。2020年はテレビドラマ「半沢直樹」に出演しIT企業社長の瀬名洋介役として話題に。2020年3月には、映画初主演となる『すくってごらん』が公開予定。

北村匠海

北村匠海

俳優

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コロナ禍は、当たり前のことをかみしめる日々でした

僕は、草なぎ剛さんのお芝居が昔から好きですが、『ミッドナイトスワン』のナチュラルさはすごくて、僕も役者として目指すべきところだなと思いました。僕もLGBTQの役をやったことがあるゆえに、すごく複雑な気持ちになったし、映画としてもすばらしかったです。『コンジアム』は、いまの時代だからこそ作れる作品で、演出のすべてが新しかったです。『ヘレディタリー/継承』は、『ミッドサマー』の監督作ですが、宗教を描くホラー映画で、トラウマになりそうなほど恐ろし過ぎる映画でした。コロナ禍では、皆さんと同じく、映画を観たり、本を読んだりしていました。ちゃんと寝て、朝早く起きて、まったりとした時間が流れるという、当たり前のことをかみしめる日々でした。

Profile

1997年11月3日生まれ、東京都出身の俳優、アーティスト。俳優として子役からキャリアを積み、ダンスロックバンド「DISH//」ではメインボーカルとギターを務める。『君の膵臓をたべたい』(17)で第41回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。2020年は、『サヨナラまでの30分』、『思い、思われ、ふり、ふられ』、『トンカツDJアゲ太郎』、『さくら』、『アンダードッグ』の5本の映画が公開。

黒木瞳

黒木瞳

女優・映画監督

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『ひとよ』には、家族の絆は甘さだけではないと思わされました

『ひとよ』は大好きな白石和彌監督作で、最愛の子どもたちを守るために、母がとった行動は衝撃的であまりにも哀しい。家族の絆は甘い家族愛だけではなく、怒りや恨みや哀しみがあってこその絆なのだと思いました。『シラノ・ド・ベルジュラック~』は、時代物なのにまったく古さがなく、洒落ていて、心から楽しめる映画でした。私は舞台でロクサーヌを演じたこともあり、この舞台ができあがるまでの秘話は、おかしくもあり衝撃的でもありました。『スウィング・キッズ』は、単純にタップを見に行こうと、軽い気持ちで観ましたが、終戦後の韓国の歴史的な背景に驚かされました。悲しくもたくましく繰り広げられるタップが、息を呑むすばらしさでした。

Profile

福岡県出身の女優、映画監督。1985年宝塚歌劇団退団以降、数多くの映画、ドラマ、CM、舞台に出演。86年第10回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。97年第21回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞ほか数々の賞を受賞。代表作は『仄暗い水の底から』(02)、『東京タワー』(04)など。『嫌な女』(16)で監督デビュー。公開中の『十二単衣を着た悪魔』は、短編映画『わかれうた』(17)も含め監督3作目となる。

佐藤快磨

佐藤快磨

映画監督

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『君が世界のはじまり』は、羨望の眼差しで観ました(笑)

『君が世界のはじまり』は、若手映画作家育成プロジェクトでご一緒したことのあるふくだももこ監督作品です。脚本は、僕が憧れている向井康介さん。羨望の眼差しで観ました(笑)。『泣く子はいねぇが』の撮影前に観たので、とても刺激を受けたことも覚えています。『鵞鳥湖の夜』は、ワンシーン、ワンシーンに監督やスタッフ、キャストさんたちの覚悟が詰まっていて、ああいう映画をいつか撮れたらいいなと思う作品です。

Profile

1989年生まれ、秋田県出身の映画監督。初の長編監督作品『ガンバレとかうるせぇ』(14)が、ぴあフィルムフェスティバルPFFアワード2014で映画ファン賞と観客賞を受賞、第19回釜山国際映画祭のコンペティション部門にノミネートされるなど、国内外のさまざまな映画祭で高く評価を受ける。2020年、是枝裕和監督率いる映像制作者集団「分福」の企画協力のもと、劇場映画デビュー作『泣く子はいねぇが』が公開された。

佐藤浩市

佐藤浩市

俳優

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コロナ禍でも、あまり生活は変化しませんでした

『天国と地獄』『太陽を盗んだ男』は久しぶりに鑑賞しました。古い映画ではありますが、色んな意味で逆にいまを感じさせてくれる映画であると観て思いました。あと、『泣く子はいねぇが』に関しては、作り手としての立場から観ておもしろいと思いました。恐らく佐藤監督はラストも含め色々と悩んだろうなと。 コロナ禍のなかでも、実はそんなに生活が変わったということはなくて。元々あまり外出はしない方ですし、外に行かなければならないという飢餓感のあるタイプの人間ではないので、いつもと変わらずの生活を過ごしていました。家で本を読んだり、体を軽く鍛えたりする時間や場所を以前から設けていたので良かったですが、そうでなかったらきっと、きつかったろうなと思います。あとは、仕事をしない佐藤でもいいのかな?と思ってしまうぐらい、仕事はしていませんでした(笑)。

Profile

1960年12月10日生まれ、東京都出身の俳優。多摩芸術学園映画学科在籍中の1980年にドラマ「続・続事件」に主演し、俳優デビュー。1981年に出演した『青春の門』で第24回ブルーリボン賞新人賞を受賞。日本アカデミー賞では、これまでに『忠臣蔵外伝 四谷怪談』(94)で第18回最優秀主演男優賞を、『ホワイトアウト』(00)で第24回最優秀助演男優賞、『壬生義士伝』(02)で第27回最優秀助演男優賞、『64-ロクヨン- 前編』(16)で第40回最優秀主演男優賞主演を受賞している。主演を務めた波多野貴文監督の『サイレント・トーキョー』が公開中。

ジェイソン・ブラム

ジェイソン・ブラム

プロデューサー

  • The Vow(日本未放送テレビシリーズ)

    The Vow(日本未放送テレビシリーズ)

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ドキュメンタリーの題材に惹かれることが多いんだ

仕事柄、いろいろ作品を観るのだが、僕はドキュメンタリーの題材に惹かれることが多い。予想外の強烈な人物に遭遇できるからだ。この作品が焦点を当てるのは、ニューヨーク州でカルト教団を組織したキース・ラニエーリという男。金持ちを仲間に取り込み、女性たちにひどい虐待を与えてきたが、資金に物を言わせて20年間も逮捕されずに過ごしていた。9話におよぶドキュメンタリーだが、ラニエーリのナルシスティックな性質も含め、膨大な映像資料にまったく飽きることがなかったよ。

Profile

1969年2月20日生まれ、アメリカの映画・テレビドラマプロデューサー。2000年にブラムハウス・プロダクションを設立し、主にホラー作品を手がけてきた。これまで同プロダクションからは『セッション』(14)、『ゲット・アウト』(17)、『ブラック・クランズマン』(18)がアカデミー賞作品賞にノミネート。日本では2021年1月15日より、『ザ・スイッチ』の公開が控えている。
※プロフィール写真[c]Photo By: JA/Everett Collection/AFLO

土屋太鳳

土屋太鳳

女優

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“映画館で映画を観る”という喜びを実感しました

『虹色ほたる 永遠の夏休み』は昔から何度も観ている映画です。物語も絵もとても不思議な作品なんですが、すごく心を揺さぶられて。夏のお話なので、特に夏になると必ず観たくなります。『私の頭の中の消しゴム』は、もし今後、自分が苦しい状況に立たされる役や物語をやることになった時に、どのような表現ができるのだろうと考えた作品です。これからの目標や決意、力をもらったような気がしています。『風の谷のナウシカ』は、今年ジブリ作品がリバイバル上映をされていた時期に、映画館で観ることができました!ナウシカが大好きだったので、すごく幸せでした。また“映画館で映画を観る”という喜びも実感しました。ポップコーンも買って、映画が始まる前にたくさん食べてしまいました(笑)。

Profile

1995年生まれ、東京都出身の女優。2008年、映画『トウキョウソナタ』で女優デビュー。2015年、連続テレビ小説「まれ」でヒロインを務める。2018年には、『8年越しの花嫁 奇跡の実話』で第41回日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。ドラマ、映画、舞台と幅広く活躍し、現在配信中のNetflixオリジナルシリーズ「今際の国のアリス」に主演しているほか、2021年には主演作『哀愁しんでれら』をはじめ、『るろうに剣心 最終章The Final』、『ヒノマルソウル〜舞台裏の英雄たち〜』の公開が控えている。

常田大希

常田大希

プロデューサー/ソングライター

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『TENET テネット』は怖いくらいに完璧な作品でした

最近観た映画は、昔の作品ですが、『ナチュラル・ボーン・キラーズ』です。すごく爽快でした。原案はクエンティン・タランティーノ監督なんですが、疾走感が流石です。もっと流石!とうなったのが、クリストファー・ノーランの『TENET テネット』。やばかったですね、あらゆる面で怖いくらいに完璧な作品でした。

Profile

1992年生まれ、プロデューサー/ソングライター。ロックバンド「King Gnu」の作詞作曲を担当。2019年より新プロジェクト「millennium parade」も本格稼働。デザイナーや映像作家からなるクリエイティブ集団「PERIMETRO」としても、日本の音楽・クリエイティブシーンを牽引している。「millennium parade」では、「攻殻機動隊 SAC_2045」(Netflix)の主題歌を務め、『ヤクザと家族 The Family』(1月29日公開)の主題歌「FAMILIA」を書き下ろした。

妻夫木聡

妻夫木聡

俳優

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『ダンスウィズミー』には、日本映画の良さを感じました

『ダンスウィズミー』が大好きで、矢口史靖が帰ってきた!と思いました。矢口作品の良い意味でのバカバカしさや端切れの良さが伝わってきて、絶対にありえないことだらけだけど、日本映画の良さを感じました。『蜜蜂と遠雷』もすごくよくできている人間ドラマで、再度観直しました。ドラマでは「THIS IS US」が特に好きでした。なかでもシーズン1が好きで、伏線回収がすばらしいと思いました。

Profile

1980年12月13日生まれ、福岡県出身の俳優。2001年、映画『ウォーターボーイズ』で映画初主演し、第25回日本アカデミー賞優秀主演男優賞と新人俳優賞を受賞。主な出演映画は『悪人』(10)、『怒り』(16)、『泣き虫しょったんの奇跡』(18)、『来る。』(18)、『パラダイス・ネクスト』(19)、『決算! 忠臣蔵』(19)など。2020年は『Red』『一度死んでみた』『一度も撃ってません』『浅田家!』など話題作に多く出演、公開中の『STAND BY ME ドラえもん2』では、大人になったのび太役を好演し、高い評価を得ている。

仲野太賀

仲野太賀

俳優

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語彙力がなくなるくらい、最高です(笑)

『ジョジョ・ラビット』は、最高!と思いました。語彙力がなくなるくらい、最高です(笑)。第二次世界大戦のナチス占領下におけるドイツの話で、扱っている題材はとてもシリアス。でもそれを明るく、コミカルに、ポップに表現して、最後にはヒューマンドラマとして描き切っている。その“うねり”が、僕はたまらなくすてきだなと思いました。シリアスな題材をエンタテインメントにしていくというのは、まさに映画の強さ。そういった強さのある映画だと思っています。

Profile

1993年2月7日生まれ、東京都出身の俳優。2006年に俳優デビュー。2014年、第6回TAMA映画賞にて最優秀新人男優賞を受賞。2020年は『静かな雨』『MOTHER マザー 』『今日から俺は!!劇場版』『#ハンド全力』『僕の好きな女の子』『生きちゃった 』『泣く子はいねぇが』と、実に7本の映画に出演。2021年には、『すばらしき世界』『あの頃。』などの公開が控える。

梨うまい

梨うまい

作家

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2021年は頑張ることにビビらない。のびのびと怒る。できることはなんでもやりたい

2020年は悠々自適な引きこもり生活で、休日はおうち映画を楽しみまくりました。キャラメルポップコーンを自作したり、有名すぎて観るタイミングを失っていた作品などを満喫。今年出会った名作は絞り切れないくらいあるのですが、この作品はどうしてもスクリーンで観たい!と意を決して劇場を訪れた時の興奮や高揚感は忘れがたくて、ベスト3にはそんな今年ならではの特別感を味わった作品を選びました。 大スクリーンで観る『AKIRA』に大興奮!劇伴の迫力に肌が粟立ちました。客席のギラつきも良かったです。『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』には完全にやられましたね。現代の『ブレックファスト・クラブ』(85)たる、伝説級の青春映画を目撃してしまった。しかし今年の1位に挙げるなら、3月に観た『架空OL日記』。当時の物々しい雰囲気のなかでも、想像より多いお客さんの姿に“架空”への愛を感じて。大それたメッセージなんて皆無な作品でしたが、それを私は愛しているし、愛していいんだよな、と確認できたのはこの1年の支えになりました。

Profile

1994年生まれの作家。日本大学芸術学部卒業後、舞台芸術を志し挫折した書店アルバイト。ラジオ番組への投稿をきっかけに、映画・漫画・小説・舞台など、あらゆるエンタテインメント作品への妬み嫉みを綴った著書「悔しみノート」を出版。「梨うまい」はラジオネーム。梨が好き。

※プロフィールイラスト:澁谷玲子

のん

のん

女優

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自粛期間中は、Netflix、Hulu、Amazon Prime Videoなどでいろんな作品を観ていました

『ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒』は、主人公が嫌われ者のキャラクターなのですが、私は「アイアンマン」でロバート・ダウニー・Jr.が演じているような、ちょっと嫌味っぽいけれど子どもっぽさもある、甘えん坊なキャラがとても好きです。 『キツツキと雨』は、このコロナ禍の状況だから余計に、映画の現場の人とのふれあいや、心を通わせて撮っていく気持ちよさがより沁みました。 『海辺の映画館』はすごく衝撃的でした。生きている時間のすべてを映画作りに捧げた大林宣彦監督は、最後にこんなにもすばらしい作品を作り上げるんだと感動しました。 自粛期間中は、Netflix、Hulu、Amazon Prime Videoなどでいろんな作品を観ていましたが、徐々に自分が作ったり表現するほうに気持ちが向いて、音楽のライブ配信を始めたり、お洋服を作ったりしていました。より自炊をする機会が増えて、一人暮らしを始めて初の“竜田揚げ作り”にも挑戦しました!

Profile

1993年、兵庫県生まれ。2016年公開の劇場アニメ「この世界の片隅に」で主人公・すずの声を演じ、第38回ヨコハマ映画祭「審査員特別賞」を受賞、高い評価を得る。2017年に自ら代表を務める新レーベル「KAIWA(RE)CORD」を発足。創作あーちすととしても活動を行い、2018年自身初の展覧会『‘のん’ひとり展‐女の子は牙をむく‐』を開催。2020年は主演を務めた映画『私をくいとめて』が公開中

パティ・ジェンキンス監督

パティ・ジェンキンス

映画監督

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『ポルターガイスト』を息子と観たのが、思い出に残っています

今年もっとも印象に残っている映画の1本は、いままで観たことがなかった伊丹十三監督の『タンポポ』です。とてもすばらしい作品でした!2本目は、大好きな作品である『ポルターガイスト』を息子に初めて観せたのが、思い出に残っています。あとはこれもお気に入りの映画のひとつで、『我等の生涯の最良の年』。とても美しい映画です。ロックダウン中は、掃除と料理に励んでいました。そこから少しずつ、これまでの生活に戻っていった感じですね。

Profile

1971年7月24日生まれ、アメリカ合衆国カルフォルニア州出身の映画監督。2003年に『モンスター』で長編映画監督デビューを果たす。同作では、主演のシャーリーズ・セロンがアカデミー主演女優賞など各映画祭の主演女優賞を受賞。ガル・ガドットを主演に迎えた長編第2作目となる『ワンダーウーマン』(17)は、全世界興行収入が8億ドルを突破し、女性監督の興行収入歴代1位という記録を樹立。最新作『ワンダーウーマン 1984』が公開中。

松本幸四郎

松本幸四郎

歌舞伎俳優

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数年ぶりの映画鑑賞でした

息子、市川染五郎が主人公の声を務めたアニメ映画を試写で観ましたね。数年ぶりの映画鑑賞でした。息子からは『ジョーカー』を観るよう熱心に勧められました(笑)

Profile

2018年、七代目市川染五郎改め、十代目松本幸四郎を襲名。2020年は、オンライン配信向けに図夢(ずぅむ)歌舞伎「忠臣蔵」を新しく生み出し、構成・演出を手掛けた。図夢歌舞伎の新作『弥次喜多』が、Amazon Prime Videoにて独占レンタル配信中。

八木竜一

八木竜一

映画監督

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録画して観た『切腹』が、すばらしかったです

僕は黒澤明とか、小津安二郎とか、そこまで巨匠の作品には詳しくないんですが、録画した『切腹』を観たら、すごくおもしろくてびっくりしました。仲代達矢さんはまだお若いのに風格のある役をされていましたし、作品としてはちょっとした笑いも入っていました。あとから傑作と名高い作品だったことを知りましたが、すばらしかったです。

Profile

1964年12月19日生まれ、東京都出身の映画監督。CGディレクターとしての代表作に「鬼武者2」(02)、「バイオハザード0」(02)、「クロックタワー3」(02)など。テレビアニメ「うっかりペネロペ」などを監督後、映画に進出。山崎貴との共同監督作は、『friends もののけ島のナキ』(11)、『STAND BY ME ドラえもん』(14)、『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』(19)のほか、公開中の『STAND BY ME ドラえもん2』まで4本を数える。

柳楽優弥

柳楽優弥

俳優

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コロナ禍の状況と、煉獄たちが鬼を倒していく姿を重ねて観てしまう

『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』は号泣しました。もうすでに3回、観に行ったんです。コロナ禍の状況と、煉獄たちが鬼を倒していく姿を重ねて観てしまうこともあって、ものすごく感動しました。『愛の不時着』は、自粛期間の僕の支えでした。朝起きると「今日は何話観られるかな」と思ったりして(笑)。ヒロインを演じているソン・イェジンさんは、『私の頭の中の消しゴム』にも出ていましたが、ものすごくお芝居が上手ですよね。ヒョンビンのちょっとした表情もグッとくるものがありましたし、その2人だけでなく、どの俳優さんを見てもお芝居がうまくて、毎話キュンキュンしながら観ていました!

Profile

1990年生まれ、東京都出身。2004年公開の映画『誰も知らない』でデビューし、第57回カンヌ国際映画祭で最優秀男優賞を受賞。以降、舞台、映画、ドラマ、CMなど活躍の場を広げ、2016年、『ディストラクション・ベイビーズ』で第38回ヨコハマ映画祭主演男優賞を受賞。2021年は、映画『HOKUSAI』、日本、モンゴル、フランス合作映画『ターコイズの空の下で』、ドラマ「二月の勝者-絶対合格の教室-」、NETFLIXの映画『浅草キッド』などの主演作が控えている。12月23日には、6回目を迎えるファンイベント「いちごいちえ」が初のオンライン開催された。

役所広司

役所広司

俳優

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自分もこんな芝居をしたいなあと思ってしまいます

元々ポン・ジュノ監督作が大好きでしたが、『パラサイト 半地下の家族』は作品のすばらしさに驚きました。また、自粛中に観直したのが、ケン・ローチ監督の『麦の穂をゆらす風』です。ケン・ローチ監督作は、たとえ素人の役者を使っていても、演技が上手く見える。映画を観ると、自分もこんな芝居をしたいなあと思ってしまいます。『薬の神じゃない!』は、弱者の白血病患者のために、薬を密輸する普通のオヤジの実話ですが、よく中国で撮れたなと。役者たちのアンサブルがとても良いです。

Profile

1956年1月1日生まれ、長崎県出身の俳優。1996年『Shall we ダンス?』『眠る男』『シャブ極道』の3作で国内の主演男優賞を独占。翌1997年も東京国際映画祭主演男優賞受賞作『CURE』、カンヌ国際映画祭パルムドール受賞作『うなぎ』などが話題に。以降、国際映画祭への出品作にも多数出演。近作は『三度目の殺人』(17)や『孤狼の血』(18)など。シカゴ国際映画祭で観客賞と最優秀演技賞を受賞した『すばらしき世界』が2月11日(木・祝)公開、『峠 最後のサムライ』が6月18日(金)に公開予定。

山崎貴

山崎貴

映画監督

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久々に観た『ハリー・ポッター』に、改めてうなりました

この前、久々に『ハリー・ポッターと賢者の石』を観たら、よくできすぎていてびっくりしました。伏線の張り方が、めちゃくちゃ上手いし、原作の良い部分をちゃんと抽出しているなと。当時、熱狂のなかで観た時と違って、第三者的に観たら、改めてうなりました。

Profile

1964年6月12日生まれ、長野県出身の映画監督。2000年に『ジュブナイル』で監督デビュー。2005年に『ALWAYS 三丁目の夕日』で第29回日本アカデミー賞最優秀監督賞と最優秀脚本賞(古沢良太と共同)をW受賞。『永遠の0』(13)でも、第38回日本アカデミー賞最優秀監督賞と優秀脚本賞をW受賞。ほかの主な監督作に『寄生獣』(14)、『DESTINY 鎌倉ものがたり』(17)、『アルキメデスの大戦』(19)、『ルパン三世 THE FIRST』(19)などがある。現在、前作に続き脚本・共同監督を務めた『STAND BY ME ドラえもん2』が公開中。

ロバート・ゼメキス

ロバート・ゼメキス

映画監督

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私のベスト3は、ほとんど毎年同じだよ(笑)

今年観たなかで3本選べばいいのかい?ほとんど毎年同じだよ(笑)。『ゴッドファーザー』と『博士の異常な愛情』、そして『サイコ』。クラシックな映画こそ、僕が一番愛しているジャンルだ。 コロナ禍では、こういうことをすべきだと言われていたことを実行していたと思う。ソーシャル・ディスタンスを意識して、きちんとマスクをする。今年は家にいることが多かったから、さっき挙げた映画も家族と一緒に観たんだ。

Profile

1952年5月14日生まれ、アメリカ合衆国イリノイ州シカゴ出身の映画監督。1978年に『抱きしめたい』で監督デビュー。1985年から始まった「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズで、一躍ヒットメーカーの仲間入りを果たす。1994年の『フォレスト・ガンプ/一期一会』は、第67回アカデミー賞で作品賞、監督賞をはじめ6部門を受賞。現在、ロアルド・ダール原作の児童文学をアン・ハサウェイ主演で映画化した『魔女がいっぱい』が公開中。

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