アラン・メンケン、リン=マニュエル・ミランダ、ジョン・ウィリアムズ…ディズニー映画を音楽で彩る名作曲家たち|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
アラン・メンケン、リン=マニュエル・ミランダ、ジョン・ウィリアムズ…ディズニー映画を音楽で彩る名作曲家たち

コラム

アラン・メンケン、リン=マニュエル・ミランダ、ジョン・ウィリアムズ…ディズニー映画を音楽で彩る名作曲家たち

ディズニー長編アニメーション60作目となる『ミラベルと魔法だらけの家』(11月26日公開)は、『モアナと伝説の海』(16)以来、4年ぶりとなる待望の新作オリジナルミュージカル。アカデミー賞長編アニメ映画賞を受賞した『ズートピア』(16)以来の再タッグとなる、バイロン・ハワードとジャレド・ブッシュが監督を務めた。

家族全員が“魔法”を使えるなか、ただ一人、魔法が使えない少女ミラベルが家族を救うために立ち上がる『ミラベルと魔法だらけの家』
家族全員が“魔法”を使えるなか、ただ一人、魔法が使えない少女ミラベルが家族を救うために立ち上がる『ミラベルと魔法だらけの家』[c] 2021 Disney. All Rights Reserved.

本作でミュージカルの全楽曲を手掛けているのが、ブロードウェイ・ミュージカル「イン・ザ・ハイツ」や「ハミルトン」の作詞、作曲、主演などを務め、トニー賞やグラミー賞を含む数々の賞を受賞したマルチタレントのリン=マニュエル・ミランダだ。彼のみならず、ディズニーの名作にはいまも昔も変わることなく、常に名作曲家たちの支えがあった。今回は、ディズニーがこれまでにたどってきた軌跡を振り返りながら、魅力あふれるクリエイターたちを、プレイリストと共に紹介していく。

ミュージカル界、映画界でもマルチな才能を発揮するリン=マニュエル・ミランダ

【写真を見る】ブロードウェイ・ミュージカル「イン・ザ・ハイツ」や「ハミルトン」など、マルチに活躍するリン=マニュエル・ミランダ
【写真を見る】ブロードウェイ・ミュージカル「イン・ザ・ハイツ」や「ハミルトン」など、マルチに活躍するリン=マニュエル・ミランダ写真:EVERETT/アフロ

まずはそのミランダが楽曲を手掛けた『ミラベルと魔法だらけの家』から。南米コロンビアの山奥で、魔法の力に包まれた不思議な家に暮らすマドリガル家。家族全員がそれぞれに“魔法のギフト”と呼ばれる特別な才能を家から授かっていたが、ただ一人、少女ミラベルだけなにも魔法を使えなかった。「どうして私は“魔法のギフト”をもらえなかったの?」と思い悩むミラベルは、ある日、家に大きな“亀裂”があることに気づく。それはマドリガル家の家族から魔法の力が失われていく前兆だった。ミラベルは家族の危機を救うため、立ち上がることを決意する。

ディズニー長編アニメーション60作目の記念すべき作品『ミラベルと魔法だらけの家』は11月26日(金)公開
ディズニー長編アニメーション60作目の記念すべき作品『ミラベルと魔法だらけの家』は11月26日(金)公開[c] 2021 Disney. All Rights Reserved.

『モアナと伝説の海』では、オペタイア・フォアイ、マーク・マンシーナと共同制作で作詞&作曲を担当し、全11曲を手掛けたミランダ。同作の主題歌「How Far I'll Go」はアカデミー賞やゴールデン・グローブ賞にノミネートされたほか、シンガーとして劇中の曲「We Know The Way」を歌っている。

そんなミランダは俳優としても、ディズニー・クラシックの名作『メリー・ポピンズ』(64)の続編『メリー・ポピンズ リターンズ』(18)ではガス灯の点灯夫、ジャック役を演じ、ゴールデン・グローブ賞〈ミュージカル・コメディ部門〉で主演男優賞にノミネート。また、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(15)に登場する楽曲「Jabba Flow」も共同で制作し、ボーカルとしても参加している。今後、制作が予定されている『リトル・マーメイド』(89)の実写版では、巨匠アラン・メンケンと共に作曲するとのことで、ミランダとディズニーとの関わりはますます深くなりそうだ。

前作の20年後を舞台に、母を亡くし悲しみにくれるバンクス家のピンチを、魔法使いのメリー・ポピンズが魔法の力で救う『メリー・ポピンズ リターンズ』
前作の20年後を舞台に、母を亡くし悲しみにくれるバンクス家のピンチを、魔法使いのメリー・ポピンズが魔法の力で救う『メリー・ポピンズ リターンズ』[c] 2021 Disney


ディズニー映画にミュージカルの手法を取り入れたシャーマン・ブラザーズ

ディズニー・クラシックの名曲の数々で知られ、映画音楽にミュージカルの手法を取り入れたシャーマン兄弟。兄のロバートと弟のリチャードはそれぞれ、1950年代に流行歌の作詞・作曲家として活躍し、1960年代にウォルト・ディズニーに請われて、ディズニー・プロダクションに参加した。彼らの初のディズニー作品は、商業的にも大ヒットを記録した実写映画『メリー・ポピンズ』だ。本作でシャーマン兄弟はアカデミー賞作曲賞を受賞し、劇中で歌われる楽曲「Chim Chim Cher-ee」も歌曲賞に輝いた。

1910年のロンドン。いたずら好きの子どもたちの前に不思議な魔法が使える家庭教師、メリー・ポピンズがやって来る(『メリー・ポピンズ』)
1910年のロンドン。いたずら好きの子どもたちの前に不思議な魔法が使える家庭教師、メリー・ポピンズがやって来る(『メリー・ポピンズ』)[c] 2021 Disney

その後は、ウォルト・ディズニーが最後に手掛けた『ジャングル・ブック』(67)に楽曲提供し、「くまのプーさん」のテーマ曲をはじめとする数多くのディズニー作品の楽曲を生みだしてきた2人。ただ曲を作るだけでなく、作品のシナリオや演出にも携わるという彼らの積極的な姿勢は、現在のディズニーの作品作りの原点にもなった。


ディズニー・クラシックの名曲の数々で知られるシャーマン兄弟
ディズニー・クラシックの名曲の数々で知られるシャーマン兄弟写真:EVERETT/アフロ


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