第46回日本アカデミー賞の優秀賞が発表!『ある男』が最多12部門13受賞、『月の満ち欠け』『ハケンアニメ!』が9部門&新人俳優賞で続く
2022年に公開された作品を対象に、映画業界に携わる3935名の日本アカデミー賞協会会員の投票によって選ばれる「第46回日本アカデミー賞」。その正賞15部門の優秀賞と新人俳優賞などの受賞者が発表され、石川慶監督の『ある男』(公開中)が最多12部門で13の優秀賞を受賞した。
平野啓一郎の同名小説を『蜜蜂と遠雷』(19)の石川監督が映画化した『ある男』は、亡くなった夫の身元調査を依頼された弁護士を主人公にしたヒューマンミステリー。主演男優賞に妻夫木聡、助演男優賞に窪田正孝、助演女優賞に安藤サクラと清野菜名が名を連ね、正賞15部門のうち対象となる13部門において主演女優賞を除く12部門で受賞を果たした。
次いで『ハケンアニメ!』(22)と『月の満ち欠け』(公開中)が優秀作品賞をはじめ9部門で優秀賞を受賞(両作品とも正賞外の新人俳優賞にも受賞者あり)。以下、『シン・ウルトラマン』(22)が7部門、『流浪の月』(22)と『峠 最後のサムライ』(22)が6部門、『キングダム2 遥かなる大地へ』(22)が5部門で続いた。
また優秀主演女優賞は、『流浪の月』の広瀬すずと『ハケンアニメ!』の吉岡里帆に加え、国内の主要映画賞で受賞が相次いでいる『ケイコ 目を澄ませて』(公開中)の岸井ゆきのや、第95回アカデミー賞国際長編映画賞の日本代表に選ばれた『PLAN 75』(22)の倍賞千恵子、さかなクンの自叙伝を原作にした『さかなのこ』(22)ののんの5名が受賞。
優秀アニメーション作品賞には、2022年夏に公開され社会現象級を巻き起こした『ONE PIECE FILM RED』(公開中)、新海誠監督の『すずめの戸締まり』(公開中)、2022年12月の公開から動員ランキングで首位に立ち続けている『THE FIRST SLAM DUNK』(公開中)など、メガヒットを記録した作品が顔をそろえている。
各部門の最優秀賞が発表される「第46回日本アカデミー賞授賞式」は3月10日(金)に開催。司会を務めるのは4年連続の登板となるフリーアナウンサーの羽鳥慎一と、昨年『花束みたいな恋をした』(21)で最優秀主演女優賞を受賞した有村架純。授賞式の模様は同日21時より日本テレビ系(全国29局ネット)で放送される。